摂取量が総カロリーの1%なら恐くない!トランス脂肪酸の真実 (1/4ページ)
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普段、私たちは何気なくパンやクッキーを口にしています。
しかしコンビニやスーパーで手に入る市販のものであれば、体に悪いといわれている添加物などが含まれていることも。
それでも、多くの人がそれほど気にしていないのが現実なのです。
惣菜パンやクッキーなどには、「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」などの表記を目にすることがあります。
そのなかには人体に危険だといわれる「トランス脂肪酸」という、海外では規制されている国もある成分が含まれていることも少なくありません。
「トランス脂肪酸とは、カビも一切生えない、腐ることもない、自然界では分解できない化学物質だ」「トランス脂肪酸は食品ではなく、プラスチックだ」といった報道も数多くされてきました。
本当のところ、トランス脂肪酸とはいったいなんなのでしょうか? 実は、正しく理解すれば、それほど恐れることはないものでもあるのです。
■トランス脂肪酸とは一体なんなのか
トランス脂肪酸にはその科学的な響きと印象から、「人工的につくられたもの」というイメージがあります。脂肪酸には、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸があり、炭素の二重結合があるものを不飽和脂肪酸といい、ないものを飽和脂肪酸と呼びます。
それらにも、構造によって多くの種類が存在します。さらに不飽和脂肪酸はシス型とトランス型に分けられ、トランス型は炭素の二重結合をはさんで反対側に水素原子がついているものを指します。
少し難しい話ですが、このトランス型の二重結合がひとつ以上ある構造の不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸」と呼んでいるのです。
トランス脂肪酸はすべてが人工物というわけではなく、牛や羊などの反芻動物の胃のなかでは、微生物の働きなどにより、天然のトランス脂肪酸がつくられます。
ちなみに2003年、食事・栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合で、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸等の脂肪の目安摂取量が公表されました。
そのなかでは、「トランス脂肪酸の摂取量は、1日の総摂取カロリーの1%未満」と勧告しています。