浅草路地裏の隠れた名店。永井荷風が愛した洋食屋「アリゾナキッチン」 (2/4ページ)
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・永井荷風お気に入りのメニュー「チキンレバークレオール」
そんな永井荷風のお気に入りだった料理がこちらのお店の「チキンレバークレオール」。
あまり聞き慣れない名前ですが、鶏肉と鶏のレバーを玉ねぎと一緒にトマトソースで煮込んだもので、ハッシュドビーフに近い味付けの料理。
当時の世相とは隔絶していると思えるほど豪華なこの料理は、エリートとしてアメリカやフランスで20代を過ごした荷風にとっては、もしかしたら懐かしいと思えるほど、かつての華やかな自分自身を思い起こさせる、そんな味だったのかも知れません。
現代の私たちが味わってみても、その味わいは絶品。一週間じっくりと煮込んだ鶏肉は、ソースと鶏肉本来の旨味が凝縮され、非常に濃厚な味わい。
また、レバーのもつ独特な臭みはまったくなく、むしろレバーのもつ独特の苦みや味わいが、料理全体にコクやアクセントを加えている事が分かります。
・数多くの著名人が愛する店
実は、こちらのお店、永井荷風以外にも著名人にこよなく愛されている洋食店。店内にフィギュアも飾ってある、初代タイガーマスクの佐山聡さんや、浅草からほど近い場所を舞台にしたボクシング漫画「あしたのジョー」の作画担当ちばてつやさん、さらには「丸出だめ夫」の森田拳次さんなど、ジャンルにとらわれない著名人に愛されている事が分かります。