浅草路地裏の隠れた名店。永井荷風が愛した洋食屋「アリゾナキッチン」 (1/4ページ)

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浅草路地裏の隠れた名店。永井荷風が愛した洋食屋「アリゾナキッチン」

浅草の路地裏、大通りの喧噪をよそに佇む一軒の老舗洋食店があります。

お店の名前はアリゾナキッチン。

看板にもあるとおり、永井荷風に愛された洋食屋、それがアリゾナキッチンです。
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永井荷風をご存じない方の為に、簡単なご紹介をしておきます。

永井荷風は明治、大正、昭和と3つの時代にわたって活躍した文豪。

教育者として谷崎潤一郎の才能を見いだしたり、慶応大学教授として多くの人材を育て上げたという華々しい経歴がある一方で、遊女をこよなく愛し、二度の離婚を経て私生活に破綻をきたし、最終的に独身で死をむかえたことから、「稀代の変人作家」と評されることも多い人物です。

そんな永井荷風は浅草や向島の歓楽街と深い繋がりがあり、浅草界隈を舞台にした小説を数多く残しています。

彼の号である断腸亭主人(だんちょうていしゅじん)を使った、日記文学の最高峰とも言われる彼の代表作の一つ「断腸亭日乗(だんちょうていにちじょう)」でも、浅草の街はよく描かれており、実はここ「アリゾナキッチン」も作中に登場しています。

今回は、そんな「稀代の変人作家」と言われた永井荷風が愛した洋食屋「アリゾナキッチン」をご紹介します。

・永井荷風が10年間通い続けた店
アリゾナキッチンの創業は1949年(昭和24年)。敗戦4年後の日本はまだまだ混乱しており、一般市民は配給制と闇市とで、非常に貧しい生活をしている時代でした。そんな時代に永井荷風は自身が亡くなる昭和34年までの10年間、市川の自宅から毎晩のようにこちらのお店にタクシーで通い続けていたそうです。

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