名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(5)あの傑作の最終回を厳選プレイバック (1/2ページ)

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名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(5)あの傑作の最終回を厳選プレイバック

 どんな時代にも胸を熱くさせる傑作ドラマがあった。そして、夢中で観ていながら、意外に思い出せない「最終回」の展開を、ここに厳選して再生する。

「太陽にほえろ!」(72~86年、日本テレビ系)は、マカロニ(萩原健一)やジーパン(松田優作)など、若手刑事の殉職シーンがあまりにも有名。では、番組そのもののラストはどうだったのか?

 86年11月14日、七曲署にボス(石原裕次郎)が4カ月ぶりに帰ってきた。

「オレはねえ、4年前にさあ、心臓を切った大手術をしたんですよ」

 取調室で若い女に向かってつぶやく。当時の裕次郎は大動脈瘤の手術から奇跡の生還を果たし、役柄と自身が一体化したセリフはなお続く。

「背の高い、キザな男でスコッチ(沖雅也)ってのがいたんだよ。口の周り、真っ赤にして死んでった」

 沖は実際にも自ら命を絶っている。

「部下の命は俺の命。命は大切にしないとねえ」

 そして14年4カ月の放送に幕を閉じ、翌年、裕次郎も生涯を終える。自身の死期を悟った“最期のメッセージ”として伝説になった。

 88年11月25日、間もなく昭和が終わろうとする頃にオンエアされたのは、長渕剛がヤクザの小川英二に扮した「とんぼ」(TBS系)のラストである。英二は5人のチンピラに背中を刺され、血だるまになりながら絶命‥‥。

 視聴者の誰もがそう思ったが、実はそうではなかった。局がフジテレビに代わり、97年にオンエアされた単発ドラマ「英二ふたたび」で、8年の刑期を終えて出所する姿から始まっていたのだ。

 いずれにしても、ゴールデン帯でヤクザを主役にしたドラマは、この先、二度と現れないだろう。

 江口洋介を長男に、6人の兄弟の絆を描いた「ひとつ屋根の下」(93年、フジテレビ系)は、最高視聴率37.8%を記録し、フジテレビの歴代ドラマで1位に輝いている。

「名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(5)あの傑作の最終回を厳選プレイバック」のページです。デイリーニュースオンラインは、華麗なる一族とんぼ週刊アサヒ芸能 2016年 3/10号太陽にほえろ!ひとつ屋根の下カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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