過労死寸前!残業時間が100時間を超える長時間労働の実態とは (1/2ページ)

フレッシャーズ

「残業すれば割増賃金で稼げる!」とうれしそうに話す人もいますが、毎日5時間の残業を続けるとしたらどうでしょう、喜べますか? 月に100時間の残業をするような長時間労働は健康障害を引き起こし、過労死の可能性を高める要因の一つです。また、過労死は中高年だけの問題ではなく、社会人になって間もないビジネスマンにも起きています。ここでは、1ヶ月の残業が100時間の労働環境と過労死の実態について解説しましょう。

■長時間労働による過労が引き起こすものとは?

厚生労働省は過労死の可能性がある残業時間の目安、いわゆる“過労死ライン"を「1ヶ月平均80時間」としています。1ヶ月に100時間の残業をしているとすれば、過労死ラインを超えた命の危険がある労働環境といえるでしょう。

過労が続くと胃潰瘍や腸炎などの消化器系のほか、不整脈や高血圧などの心臓の症状が現れるようになり、心筋梗塞や脳出血、くも膜下出血などで死亡する可能性が高くなります。また、十分な睡眠が取れない状態が続くことによって発症しやすいのが、うつ病(気分障害)などの精神障害です。うつ病になると興味や意欲が低下し、食欲や睡眠パターンが変化することも多く、悲観的な狭い考え方になり自殺を考えることも多くなります。

■過労死は他人事ではない!悲惨な過労死の実態

"""日本の長時間労働の過酷さは「KAROSHI(過労死)」と英語で表記されるほど海外の人にも知られるようになりました。厚生労働省が発表している労災認定件数を通して過労死の実態をみてみましょう。2014年度に脳や心臓の病気で労災認定された人はおよそ280人で、4割を超える120人が亡くなっています。また、ほとんどの人が月に80時間以上の残業をしており、中には160時間以上の人もいました。年齢では50代と40代が多く、合わせると7割以上です。

「過労死寸前!残業時間が100時間を超える長時間労働の実態とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、残業社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る