拘束されたジャーナリスト・安田純平さんの映像から読み取れる衝撃情報 (2/3ページ)
伝わってくるのは、強い緊張感と精神的な疲労、生き抜くんだという強い意志である。強い意志については、殺害直前の映像で見た後藤さんの眼差しにも感じたことである。
誕生日のこと、男性の人相、そして声からして本人に間違いない。というか本人でないとすると、空爆下の反政府支配地域で、これほどのそっくりさん、しかも東洋系の人物を見つけてきて、話させることはほとんど不可能だ。
一方、これがいつ撮られたのかということについては、3月16日だとにわかに信じることはできない。誕生日直後に発表することを前提に、前もって撮影した可能性もあるからだ。場所もよくわからない。もしかすると、上空から空爆が続いていたり、居所をしょっちゅう変更させられたりしている可能性だってあり得る。安心したのは彼が極端に痩せていないことだ。おそらく十分な食事を与えられているのだろう。
話す内容面で、気になることはふたつ。
「あなたたち(家族)とハグし、話したいです。でも、もうできません」
「私の42年の人生はおおむね良いものでした」と、解放を諦めているような発言をなぜするのか、ということ。そして、「私の国に何かを言わなければなりません」に始まるくだりの意味の取り方についてである。日本政府の解放交渉を望んでいるようにもとれるし、日本政府の反政府勢力への冷たい態度に対しての不満を述べているようにも聞こえる。
この二つの発言、彼が自身の解放を望んでいるとしたら整合性がとれない。彼が勢力の一員としてこれからも振る舞うことを覚悟しているのだとすれば、この発言が日本政府の反政府勢力への配慮を希望する、という意味にとれ、整合性が出てくる。でもそんなことはあり得るのだろうか。そもそもこの発言、安田さん自身の言葉なのか。そうだとすればなぜ日本語ではないのか。それとも単に反政府勢力の言葉を代弁しているだけなのか。判別ができない。
■投稿した人物のこと投稿したのは、タリク・アブドゥル・ハク(30歳)というシリア在住の人物である。毎日新聞がその男性にさっそく直接取材を成功させた。以下、記事から一部抜粋し、安田さんの発言の意図を考えてみる。