【衝撃】実際のザビエルの髪は「ふさふさ」だったってほんと? (2/2ページ)

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しかしその道中で熱病にかかり、こころざし半ばで亡くなります。彼の遺体はマラッカで9ヶ月安置された後、インドのゴアに運ばれました。その70年後、ローマ法皇から右腕を切り落とし鮮血が確認されれば功績をたたえて、聖人に列せられると伝えられます。

さっそくザビエルの遺体から右腕を切り落とした所、鮮血が確認されたため、1622年聖人とされました。

彼のミイラは10年に一度、現在でも公開されています。

■てっぺんまで「ふさふさ」だったザビエル

さて、問題のあの肖像画ですが、誰が描いたのかはっきりしていません。ただ、作者が日本人であること、死後80年経過したころに描かれたであろうとは言われています。

外国で描かれているザビエルは髪の毛が「ふさふさ」です。遺体が安置されていたマラッカにある石像もふさふさです。

イエズス会創立メンバーであるザビエルは、トンスラを習慣としてはいなかったため、これは当然のことなのでしょう。日本人に親しみ深いあの肖像画は、世界的にはスタンダードな姿ではなかったということです。

最近では、ザビエルのようにじつは本人ではない可能性がある肖像画、というものが増えています。例えば源頼朝。あのスッとした表情の京都にある神護寺所蔵の肖像画は本人ではない可能性が高いとされています。また、西郷隆盛のぎょろっとした目と力強さを感じる肖像画も、死後に描かれたものであり、弟やいとこを参考にして描かれたとのこと。

そのほかにも、聖徳太子や武田信玄、沖田総司などなど多くの人物が別人ではないか、または実際に本人を見て描かれていないのではないか、と見直されています。ただ、ザビエルが絶対にトンスラではなかったという確証があるわけでもありません。まだまだ真相は藪の中、ということなのです。

■まとめ

・有名なザビエルの肖像画は、本人を見て描かれたものではなかった
・ザビエルの髪型はトンスラではなかった可能性が高い
・ほかにも肖像画と本人が違っている人物がいる

(沼田 有希/ガリレオワークス)

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