日本人の平均年収はいくら? 平均年収からみる日本社会の現状 (2/2ページ)

フレッシャーズ

皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマンブラザーズが、低所所得者向けのサブプライムローンによって破たんし、これをきっかけに世界的な金融危機に陥り、日本でも様々なビジネスで大きな打撃を受けました。

この流れから賞与を減額とする企業が増え、これによって平均年収も下がりました。源泉徴収された所得税額もちろん減少し、これは日本の生産力が低下し始めていることを意味しています。地域格差もはっきりと表れてきており、東京の平均年収は日本の平均年収を200万円ほど上回ったものの、全国で1番低い沖縄の平均年収は日本の平均年収を80万ほども下回りました。

■日本の平均年収から見る、日本が抱える問題とは?

今の日本の平均年収は、昭和の終わりと同じ水準であると言われています。就職氷河期を経験した若者世代は就職しても給与が上がることがなく、年齢が高い世代においても給与が大幅に減少しています。そして、これに加えて、日本が抱える借金が国民の生活を圧迫し続けているという現実があります。この結果、生活が苦しいと答えた世帯は13年連続で半数を超える状況となっています。また、平均年収が減少し続けている他の原因として考えられるのが非正規社員の雇用拡大です。契約社員やアルバイトなどを含む非正規社員の給与は、何年働いても何十年働いても上昇することはほぼありません。働いている仕事内容は変わらなくても、非正規社員であるというだけで平均年収は200万円台となり、これはかなり深刻な事態となっています。

今の平均年収と、そこから見える日本の現状についてお話しました。すこし暗い話となってしまいましたが、これが現実でもあります。これから社会人として生活をするみなさんは、この現実をしっかりと受け止めたうえで、今後のライフプランを立てる必要があります。限られた収入の中で、何を優先して生きていくのか、この答えを見つけることから始めてみましょう。

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