人間は高収入を求めると幸福度が下がる!真の成功に関する考え方 (1/2ページ)
『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』(ステファン・アインホルン著、池上明子訳、飛鳥新社)の著者は、スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ医科大学の分子腫瘍学教授、がん専門医。
またその一方、スウェーデンにおいては「倫理」についての講義・講演も高い評価を得ているのだとか。
著作も多く、特に、倫理的に生きることの意義と効用に焦点をあてた本書はベストセラーとなり、北欧を中心に話題となったのだといいます。
きょうは「成功」に焦点を当てた第6講「成功とは何か?」のなかから、興味深い項目をピックアップしてみたいと思います。
意外なことに、「高収入」「名声」と求める人ほど幸福度が下がるというのです。
■目標達成=幸せではない!
なにを成功とみなすかについては、人それぞれ異なる考え方があります。そして「自分が目標とする高みに達するにはどうすればいいのか」について、ひとりひとりが日々考えを巡らせています。
とはいえ、自分が設定した成功目標を達成したら、私たちは必ず満足できるものなのでしょうか? この問いに対して著者は、「残念ながらそうではない」と断言しています。
にもかかわらず私たちはしばしば、「目標を達成すれば幸せになり、満足する」と信じ込んでしまう。
たとえば大金を稼いだり、豪邸に住んだり、責任ある仕事を任されたり、理想の恋人を見つけたりすれば、自分の人生に満足できるだろうと思い込んでしまうわけです。
■お金があっても低い満足度
アメリカの大学で行われた調査によると、新入生の70%以上が「財力」こそ重要な人生の目標だと考えているのだとか(対して、人生哲学を深めることが重要だと考えている学生は、わずか40%)。
では、実際にお金持ちになったらどうなるのかといえば、ある調査によると、高額の宝くじに当選した人の「人生の満足度」は、当選してから1年後には、当選しなかった人とほぼ同じになるというのです。