復讐のために多額の慰謝料を請求しても「幸せにはなれない理由」 (1/3ページ)

Suzie(スージー)

復讐のために多額の慰謝料を請求しても「幸せにはなれない理由」

好むと好まざるとにかかわらず、現実的に離婚の話し合いの真っ最中だという方もいらっしゃるでしょう。あるいは、これから頭の痛い展開になることを予感しているところかもしれません。

いずれにしても、離婚に際して泥沼にハマるようなことはさけたいものです。そこで、離婚問題に直面している方におすすめしたいのが、『こじらせない離婚―――「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(原口未緒著、ダイヤモンド社)。

離婚の問題を専門とし、これまで約400人の離婚相談を受けてきた弁護士である著者が、タイトルどおり離婚を「こじらせない」ための策を説いた書籍。

ところで離婚に際し、よく話題に上がるのが「慰謝料」です。しかし現実的に、「慰謝料のリアル」について語られる機会は意外に少ないもの。

そこできょうは本書から、慰謝料についての大切なポイントをピックアップしてみたいと思います。

■慰謝料をぶん取って復讐したい!

「夫に浮気をされた。しかも不倫相手は妊娠している。だから復讐のために、慰謝料をぶん取りたい。離婚についてはどっちでもいいけれど、あの2人がいちばん困ることをしてやりたい」

よくあるこんな相談を、著者も受けたことがあるそうです。でも、そのときにはこう答えたのだとか。

「率直に申し上げるんですが、相手を懲らしめてやりたいと考えるのは、たぶんやめたほうがいいです。なぜなら、うまくいかないから」

たしかにこのようなケースの場合、浮気された妻が慰謝料を請求できるのは明白。

しかし、そのまま2人を心から恨んだまま慰謝料請求の手続きをしても、離婚を拒否して調停や裁判をしたとしても、その結果として多額の慰謝料をもらったとしても、きっと浮かばれない。幸せにはなれない。そういうイメージが、はっきりと思い浮かぶというのです。

■被害者意識がドロ沼の原因になる

ご夫婦がどのような結婚生活を送っていたのか、おふたりがどのようなことを考えて毎日を過ごしていたのか、それは不明。

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