秋津壽男“どっち?”の健康学「アレルギーを防ぐにはマスクよりもワセリン 意外と知らない花粉症の基礎知識~その1~」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

最近では「ピロリ菌(ヒトの胃に生息し、胃潰瘍などの発生につながる細菌)が体内にいるとなりにくい」という新説も出てきました。ピロリ菌も寄生虫と同じく「免疫機能を調整する」役割を果たしていると見られています。

 【3】についてはおもしろいデータが報告されています。花粉症でない外国人も日本に来て3~5年すると花粉症を発症しやすくなるというもので、花粉症は日本特有の風土病と言うことができるようなのです。

 ではこれからの季節、花粉症対策として望ましいのは「マスクをする」「鼻を濡らす」のどちらでしょうか。

 まず一般的な花粉症対策としてポピュラーなマスクの着用ですが、一定の予防効果がありますが、花粉の粒子はものすごく小さいため、呼吸ができればマスクの隙間から花粉も入ってきます。花粉を徹底ガードする超ハードマスクの場合、息苦しくてしかたがないそうです。ただ、花粉には湿気に弱いという面もあり、マスクの着用で、マスク内の湿度を高くすることにより花粉の吸収を抑える効果が期待できるでしょう。さらにはウエット効果が期待できる布マスクを濡らして“加湿器代わり”にすると発症確率は低くなります。

 一方、鼻の粘膜をワセリンなどで濡らすことで予防効果があるのでしょうか? 鼻の粘膜は、乾燥すると粘液がなくなります。そのタイミングで花粉が鼻腔に入ると一気に花粉症が発症するため、実は鼻の粘膜を濡らすことは花粉症予防の効果として、マスク着用よりもはるかに絶大なのです。

 花粉症には薬で予防する方法もありますが、それは次回ご説明します。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「アレルギーを防ぐにはマスクよりもワセリン 意外と知らない花粉症の基礎知識~その1~」」のページです。デイリーニュースオンラインは、“どっち?”の健康学ワセリン秋津壽男アレルギー花粉症カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る