エイプリルフール業界の大御所?Googleの4月1日をプレイバック!
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新年度を迎えた4月1日は、エイプリルフール。笑える嘘なら言っても許される日ということで、今年も様々な企業が渾身のエイプリルフール企画を打ち出しました。中でも毎年注目を集めているのが、Googleが4月1日の日付変更と共に発表するエイプリルフール企画。そのクオリティの高さは、もはや他の追随を許しません。今回は、そんなGoogleが過去に行ってきた4月1日のスペシャルな発表を、2008年から今年まで一気に振り返ります。
2008年 Google検索で厳選されたダジャレが表示可能に

出典: Google
2008年には、Google検索の日本語アルゴリズムを研究開発している東京R&Dセンターは、「ダジャレ」の持つ高度情報伝達機能に注目した研究開発の成果として、「Google ダジャレサーチ」をリリースしました。
Google ダジャレサーチでは、ダジャレ専用超高性能クローラー「OyajiBot」が全世界から収集したダジャレの中から、ダジャレ品質を自動的に判定するアルゴリズム「KudaRank」が厳選。検索キーワードに応じて選りすぐりのダジャレを表示することが可能になりました。また、適切なダジャレがなかった場合でも、Googleが独自に開発したダジャレ専用人工知能「BakaUke」が、ユーザーのハートを鷲掴みにするクールでキャッチーなダジャレを自動生成し、ユーザーに表示するのだそうです。ちなみに、「BakaUke」が持つダジャレ知能指数は、当時のGoogle日本法人代表を凌駕したとか。
2009年 ガチャピンがGoogleストリートビューに登場

出典: Google
2009年には、子どもだけでなく大人も大好きな人気キャラクター「ガチャピン」が、Googleマップのアドバイザーに就任。それに伴って、Google マップ・ストリートビューで現在地を示すヒト型のアイコンが、ガチャピンのマスコットになりました。就任にあたっては、ガチャピンとムックがGoogle本社を訪問して、初仕事に臨んでいます。

出典: Google
ちなみにこの年は、2008年に活躍した東京R&Dセンターがまたやってくれています。キーワード検索に対して川柳を自動的に生成するという「Google 川柳」をリリース。瞬間を切り取り、短い表現に落とし込むという川柳の作成に必要な作業を徹底的に研究し、コンピューターでは不可能と言われた川柳の自動生成を可能にするCADIE テクノロジーを開発したのだそうです。当時の発表では「対象となるキーワードを順次拡大していく予定」とのことでしたが、今はどうなっているのでしょうか?
2010年 ついにハードウェアを作り始めたGoogle

出典: Google
このころから、Googleがついにエイプリルフールに本気になり始めます。2010年は、Google日本語入力チームが、「もっと速く、もっと効率的な日本語入力を可能にしたい」という強い思いを具現化した、ドラムセット型キーボード「Google日本語キーボード ドラムセットバージョン」を発表。一般的に使われているキーボード配列(QWERTY配列)に代わる人間工学的に最適なキー配列を追求した結果、このドラムセット型に辿り着いたそうで、すべての JIS 第一水準文字がたった1ストロークで入力できること。

出典: Google
ちなみに、開発にあたってはGoogleの社内でドラム経験のある社員が試打を行い、感想を語っています。「ダブルストロークを使ってキーが入力できるので、非常に高速なタイピングが出来る点が素晴らしいです。また、フィルインを入れる感覚で、句読点や顔文字が入れられる点にも感動しました」。・・・ドラマーの方なら、このコメントの意味がわかるのかも?ちなみに、一般向けの試打予約はウェブサイト(http://www.google.co.jp/intl/ja/landing/drumsetkeyboard/)で今でも受け付けていますが、本当に試打が可能なのでしょうか?
なおこの年は、キーワードを入力すると男の子の「Gさん」と女の子の「Gガール」が勝手に自動的にしりとりをしてくれるという「Googleしりとり β」(http://www.google.co.jp/intl/ja/landing/shiritori/)と、動物の鳴き声から感情や主張を読み取ることができる「動物版Google音声検索」(http://www.google.co.jp/intl/ja/landing/animaru/)もリリースされています。Googleはついに動物の鳴き声の波長もデータ化・形式化することに成功したのです。
2012年 あの“ファミコン”でGoogleマップが使用可能に

出典: Google
2012年には、Googleが任天堂やスクエア・エニックスの協力のもと、国民的人気ゲーム機「ファミコン」に対応したGoogleマップのソフトを発表。ファミコンの仕様に合わせて、Googleマップを8ビットでリアルタイムに生成し、ルート案内も可能に。ファミコン独自の機能として、ストリートビューによって冒険に出かけることもできるのだそうです。ちなみに、ファミコンの新作ソフトは18年ぶりの登場とのこと。同時に公開された動画には、ファミコンの使い方や楽しみ方のTIPSまで盛り込まれました。
また、この年はGoogle日本語入力チームも新たな入力デバイスを発表しています。前年に発表したドラムセット型キーボードは、同社が綿密な市場調査を行った結果、「キーを覚えきれない」「電車で使えない」「斬新すぎる」といった意見が挙がってきたとのこと。こうした意見を踏まえて、モールス信号で入力できる最小のキーボード「Google日本語入力モールスバージョン」(http://www.google.co.jp/intl/ja/ime/-.-.html)を発表しました。この執念といえる開発姿勢に、Googleの強さが垣間見える気がします。

出典: Google
2013年 Google日本語入力チーム、3度目の挑戦

出典: Google
2013年も、主役はGoogle日本語入力でした。この年は、前年のGoogle日本語入力モールスバージョンが「モールス符号が覚えられない」という課題を抱えていたことから、指一本で直感的に使える日本語入力デバイスを開発。それが、「Google日本語入力パタパタバージョン」(http://www.google.co.jp/ime/patapata/)です。
このデバイスは、目にやさしい反射光を利用したフラップ式ディスプレイに妥協なき最高の押し心地を求めて開発された、シングルボタンタイプのメカニカルアイソレーションキーボードを備えたシンプルなデザイン。ボタンを押すとフラップがパタパタと回転し、小気味よいサウンドとともにさわやかな風を手元に運ぶのだといいます。
ちなみにこの頃から、この日本語入力チームが様々な入力デバイス開発に挑んでいく様子が、毎年4月1日の恒例行事になっていきます。
2014年 Googleマップでポケモンゲットだぜ!
2014年には、Google、Pokemon、任天堂、ゲームフリーク、クリーチャーズという5社の力が結集して、Googleマップ上で“やせいのポケモン”を探し出す「モバイル版 Google マップ ポケモンチャレンジ」という壮大な企画が立ち上がりました。
この企画は、モバイル版Googleマップを使って、街中、駅、デパート、博物館、森、湖、山頂、海、砂漠と Google マップ上のいたるところに生息している“やせいのポケモン”を探し出すというもので、そこにはGoogleが求める最高の人材=ポケモンマスターを発掘するという意図があるようです。この企画背景について、Googleは「Google は、技術に深い造詣があり、細やかな感性をもちながらも、大胆にリスクをとれる人を高く評価し、そんな人を日々探しています。長い長い検討の後、Googleはポケモンマスターがまさに、私たちが求めるスキルすべてをバランスよく併せ持っていることを発見しました」とコメントしています。
なおこの年、Google日本語入力チームは、スマートフォンユーザーの「ネイルをおしゃれにすると、操作がしづらくなる」「指紋で画面が汚れてしまう」「手袋をしていると反応が悪い」といった悩みに応える新たなデバイス「Google 日本語入力マジックハンドバージョン」(http://www.google.co.jp/ime/m9/)をリリース。レバーを操作することで簡単にタッチ操作による日本入力が可能で、USBで接続すれば過去発表された「ドラムセットバージョン」「モールスバージョン」「パタパタバージョン」とも連携させることができるのだそうです。

出典: Google
2014年 Googleマップでパックマンをプレイ!

出典: Google
2014年も、4月1日はGoogleマップとGoogle日本語入力から斬新な発表が行われました。Googleマップでは、地図上に行く手を阻むモンスターたちを表示させることでユーザーの身の安全を守ることを目的とした「Googleパックマップ」をリリース。地図上でユーザーを求めてさまようオイカケ、マチブセ、キマグレ、オトボケといったモンスターの現在地を表示し、ユーザーは上下左右の4方向で進むべき道を選ぶというものでした。
一方、Google日本語入力チームからは、「つり革や手すりに掴まっている」「赤ちゃんを抱っこしている」「逆立ちをしている」といったシーンでもスマートフォンで文字入力したいユーザーのために、手を使わなくても文字入力ができる「Google日本語入力ピロピロバージョン」(https://www.google.co.jp/ime/___o/)をリリース。ユーザーが吐いた息の量をピロピロの長さに変換し、その長さを赤外線センサーで読み取ってBluetoothでスマートフォンに送信することで、文字入力を可能にするという、何だか色々な技術を詰め込んだものすごいデバイスでした。

出典: Google
2016年 ついにパソコンでもフリック入力が可能に?

出典: Google
そして、2016年。今年も主役はGoogle日本語入力チームでした。今日発表されたのは、スマートフォンの文字入力でもはや誰もが行っている「フリック入力」が持つ直感的な操作性と、パソコンで使用している「キーボード入力」が持つ物理キー入力の心地よさを掛け合わせて開発した、「Google日本語入力 物理フリックバージョン」(https://www.google.co.jp/ime/furikku/)です。
キーの文字面は削り出しにより作成し、キーの動作には特殊な5方向メカニカルスイッチを惜しみなく搭載。フリック入力のスライド動作を物理キーで再現することに成功したのだそうです。無線接続にはBluetoothを使用し、パソコン、Chrome OS 端末、Android 端末などで使用可能とのこと。付属品として、モード切り替え用キートップ(英数字、絵文字、無刻印)やご愛用者登録ハガキなどが添付されるそうです。
ちなみに、このGoogle日本語入力 物理フリックバージョンの基盤回路や3Dプリンターのデータはオープンソースとしてエンジニアコミュニティ「GitHub」(https://github.com/google/mozc-devices/tree/master/mozc-furikku)にて公開しているとのこと。Google日本語入力チームが行ってきた長年の研究と試行錯誤から、ついに今度こそ本物の製品が誕生するのか??今後の動向に期待したいところです。
【4月1日はエイプリルフール。この記事で紹介した製品・サービスは、全てエイプリルフール企画として発表されたものです。】