【山口組分裂抗争】 各地で起こる衝突事件の背後に浮上する「リニア利権」 (3/3ページ)
南区はリニアの停車駅建設予定地であり、厚木は相模原の商業圏内である。2020年に行われる東京オリンピックの前さばき、つまり談合は終わっていると考えるのが妥当だろう。
東京オリンピックでの利権争いは、建物や道路建設等の巨額な金が動く範囲のものは終わっていて、残されているものは工事への派遣業などに限られている。だが、リニア利権は土地の買収は終わっているが、その周辺の開発はそこまでは進んではいないのが現状だ。
都内の品川周辺では再開発が進んでいるが、それは以前から進んでいる別案件である。名古屋も今の勢力図では六代目山口組以外に新たに入れる余地は少ない。そう考えると、自ずと危ない地域が浮かび上がってくるのだ。
Written by 西郷正興
Photo by K-SAKI(コラージュ)