平凡な人生を歩めない? 天才・宇多田ヒカル:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載97 (1/3ページ)
エスムラルダの「勝手にワイドショー!」
連載第97回 平凡な人生を歩めない? 天才・宇多田ヒカル2010年8月、「自分はずっと周りから過保護に守られてきたし、とても偏った人生経験しかしていない」「音楽とは別のところで、人として成長しなければならない」「マネージャーなしじゃ何もできないおばさんになりたくない」といった理由から、「年内をもってアーティスト活動を無期限休止し、人間活動に専念する」と宣言。約5年の休止期間を経て、今月15日、朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌『花束を君に』と『NEWS ZERO』のエンディングテーマ『真夏の通り雨』の2曲を配信、音楽活動を本格的に再開させる宇多田ヒカル(以下、ヒッキー)。
アタシが初めてヒッキーの存在を知ったのは。26歳のときだったわ。同じ職場で働いていた、ちょっぴりビッチでかっこいい女友だちが、ある日興奮気味に「あのね、すごい新人が出てきたのッ。宇多田ヒカルっていうんだけど、めちゃくちゃクールなのッ」と教えてくれたのよ。
で、さっそく『Automatic』のPVを観たアタシは、楽曲のかっこよさや表現力の虜に。以後、アルバムはそんなに聴いてないけど、シングル曲とベストアルバムはちゃんとおさえてるわ。って、「虜になった」とか言ってるわりに、追跡甘すぎ……だけど、仕方ないのよ! 歳とると、アルバムをちゃんと聴く体力とか根気とかが失われてしまうんだもの!
そんなわけでアタシ、ヒッキーについて、そんなに多くは語れない(というか、語る資格ない)んだけど……。この原稿を書くにあたり、いろいろと調べたり考えたりして、あらためて「ヒッキーって、すべてが人間離れしてるなァ」「ツッコミどころないなァ」と思ったわ。
まず、母親が、かつて「演歌の星」「天才歌手」といわれた藤圭子だというのもすごいし、音楽の才能に恵まれたばかりか、頭脳も明晰で、コロンビア大学に飛び級で入学したのもすごい。
しかし、なによりもすごいのが、そのバランス感覚。