お茶目?無謀?「世界一貧しい大統領」ホセ・ムヒカのありえない伝説集 (2/2ページ)

新刊JP



■護衛は不要?一人で出歩く大統領
一般人と同じように街中に顔を出すのもムヒカ氏の特異な点だ。
いつ誰に命を狙われてもおかしくない大統領という地位にありながら、氏は運転手や政府のメンバーなどとともにごく少数で、首都モンテビデオのバーで昼食を取ることもあるし、一人で出歩くことも多い。そして、市民に声をかけられればいつでも抱擁や握手に応じる。これは他の国の元首や政治家ではありえないことだ。

ムヒカ氏いわく「護衛を増やせば増やすほど、安全ではなくなる」。ちなみに、必要な時は護身のための銃を携帯していて「襲われても、何人かは必ず道連れにできる」とのこと。

■後部座席に座らない要人
車は古いワーゲンを持っているムヒカ氏だが、公用車に乗らなければいけないことも多い。

そんな時は通常、セキュリティのためにも要人は後部座席に座るものだが、ムヒカ氏は絶対に助手席に座り、自分のためにドアを開けさせることもしなかった。

これには、大統領として特別な配慮を受けるのを好まないという理由もあったが、万が一何者かの攻撃を受けた時、運転手だけを犠牲にするわけにはいかないという思いもあったようだ。

何かあったら自分だけ助かるのではなく、一緒に戦う。確かにこういう大統領は珍しい。

『ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領』は、儀礼的なことを徹底的に嫌い、大統領時代もいち市民であることにこだわり続けたムヒカ氏の信念や考え方、そして政治家としての功績などを19年間に及ぶ取材の末にまとめ上げたルポルタージュ。昨年、本国ウルグアイで発売されベストセラーになっている。

フジテレビの特番を見て、氏についてもっと知りたいと思った人にとって、これ以上の本はないはずだ。
(新刊JP編集部)
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