最初から100点を目指さないほうがいい! 仕事を「50点で早く仕上げる」ことのメリット

フレッシャーズ

仕事を頼まれたら、できるだけ完璧にして提出したいですよね。でも、本当に仕事全体のことを考えていれば、100点を目指すよりも、50点で出すことが必要なのです。今回はそんな新人のための心得、「50点でいいから早く出せ」について考えてみましょう。

■仕事は50点で構わないから早く!

例えば、初めて顧客プレゼン資料の作成を頼まれたとします。期間は2週間あります。どのタイミングで、どこまでできたら提出しますか?

新人であればあるほど、「仕事ができる人だと思われたい」と思ってしまって、100点を目指してしまいます。その結果、締切ギリギリになって自分の最高傑作を出すのです。しかし、新人が考える「最高傑作」は、本当にその仕事に適したものになっているでしょうか? そんなことはありませんよね。上司が見れば「もっとこうして、ああして」と思うのが普通です。でも、100点を目指した結果、時間がなくなってしまって修正ができないのです。

これを防ぐためには、「50点で構わないから早く出す」ことに力を傾けるべきなのです。1週間で50点まで来たな、と思ったら、その段階で提出しましょう。そうすれば、まだまだ時間があるため、上司からの指摘を受けて修正をすることができます。万一、全部やり直しとなったとしても、これまで1週間かけて作ったものぐらいなら、残り1週間でより良いものにすることができるのです。

■1人で100点になんてできない

新人がまず心がけたいのは、1人で100点に仕上げることなんてできないと肝に銘じることです。どんなにビジネスセンスにあふれた人でも、その仕事に適した方法が身に付くのは時間がかかります。そのため、上司や先輩の力を借りるのが当たり前だと考えましょう。1人で100点にするのではなく、たくさんの人の力を集結させて、100点を目指していくのです。

最終的にできたものが100点である必要もありません。70点、80点までできていれば、あとは微々たる問題だけなのです。資料であれば、「字がほんの少しズレている」とか、「色合いが微妙」だとか、「数字が10%くらい誤差がある」かもしれませんね。その程度の問題であれば、大きな方向性を決めることに対して、何か障害になるでしょうか? ならないですよね。仕事を仕上げていくのもこのバランス感覚が大切なのです。

■アップグレードしていく

上司や先輩の力を借りると言っても、丸投げするわけではありません。真面目で完璧主義な人ほど、周囲の力を借りるのが苦手だったりするでしょう。そんな場合には、こう考えてみてはいかがでしょうか。

上司だって、何もないところに赤ペンは入れられません。「たたき台」と呼んでも良いですが、50点だろうが何点だろうが、そこにある程度できた成果物があるから、上司もエネルギーを使って赤ペンを入れられるのです。赤ペンなしに100点を目指すのは容易ではなく時間がかかるため、ビジネスには適しません。50点で提出することこそが上司が求めていることだと理解しましょう。

いかがでしょうか。「仕事は総力戦」だと思えれば、周囲の力を借りることに抵抗を感じにくくなるでしょう。そして、周囲の力をうまく借りられる人こそが、大きなことを任されるようになっていくのです。

(ファナティック)

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