【プロ野球】里崎智也が語る「外国人監督」と「ベンチからのサイン」の功罪 (1/2ページ)
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「僕は、ラミちゃんが邪魔しないかが心配です」
こんなコメントを発したのは、ロッテで長年主力捕手を務めた里崎智也氏。開幕前日に行われた「プロ野球2016シーズン開幕前夜祭」(オンラインコミュニティ「乾杯!ほろ酔いプロ野球部」主催)での一コマだ。
今季、唯一の「外国人監督」として注目度の高いDeNAのアレックス・ラミレス監督。特に開幕前に明かした「ベンチからの投球サイン」プランが物議を醸している。実際のペナントレースで、ラミレス監督が執拗にベンチから投球サインを出している印象は少ない。「勝負どころで……」と示唆していたことから、今後ペナントレースが進むほど、捕手への投球サインが増えていくのかもしれない。
果たして、このラミレス・プランは上手くいくのか? 解説者の間でも意見は分かれている。そんな中で飛び出したのが里崎氏の冒頭の言葉だった。元捕手として、そして外国人監督の下でプレーした経験から導きだされる里崎メソッドも含め、「ベンチからの投球サイン」について考察してみたい。
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■ベンチから出たサインには首を振っていました
里崎氏は2004〜2009年の6年間、ボビー・バレンタイン監督の下でプレー。その際、ラミレス監督同様に「ベンチからの投球サイン」が何度かあったという。
「でも、僕は呼ばれても向きません。『サト!』ってボビーから呼ばれるんですけど、向かない。『聞こえませんでした』といってごまかしてました(笑)」
ただ、この「ごまかし」は、本拠地・千葉マリン以外では難しかったという。
「マリンは、ベンチからホームまで遠いからできたんですよ。一番困るのが東京ドームと神宮球場。このふたつの球場で『サト!』って呼ばれると……聞こえるな、と(笑)。だってすぐそこにいるんですから! これはごまかすのは無理。でも、ベンチから出たサインには首を(横に)振っていました」
自分が納得できなければ、たとえ監督からの指示であっても受け入れない。確固たる信念、リード論が里崎氏にあったからだ。この「ボビーvs.里崎」の配球を巡る論争については、自著『非常識のすすめ』に詳しい。
《ボビーとは、口論も絶えなかった。ボビーは配球については口うるさかった。特に弱点を攻めることに関しては神経質になっていて、「なぜ、そこを攻めないのか」「なぜ、そんな打たれるコースにばかり投げさせるのか」と怒りをあらわにした》
ただ、相手にとって弱点でも、その弱点に投手が投げられるかどうか、そして投げることができても効果があるかは別問題だという。
《これは僕の16年間の経験則で得た考え方だが、投手は一人ひとり、球速が違えば、持ち球が違うし、技量が違う。それなのに、みんな横一線で一緒のことを求めたり、指示したりすることには無理がある。それをやらせるなら、最低限のスキルを身につけた上でなければ、意味はなくなる》(里崎智也著『非常識のすすめ』より)
だからこそ、「ラミちゃんが邪魔しないかが心配」という冒頭の言葉につながるのだ。