泡の上で発電だと!? 驚異の「超軽量薄型太陽光パネル」がIoTの未来を変えるか (1/2ページ)
source:http://news.mit.edu/
軽いことが非常に重要な場合もある。
超軽量、超薄型の太陽光パネルなら、さまざまな場所に装着、搭載できるようになるからだ。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームが、“史上最も薄く軽量な太陽光パネル”を発表した。実用化にはまだ時間がかかるが、コンセプト実証実験には成功したという。
これなら、帽子やシャツやスマートフォン、それどころか紙片やヘリウム風船の上にも載せることが可能だ。
■ 常温で溶剤を使わずに製造可能
この研究のキーファクターは、太陽光パネルを作る際の基材と保護コーティングを、ひとつの工程で作ることを可能にした新しい手法だという。
それによって、基材を動かしたり掃除したりする必要がなく、同じ場所で作れるため、太陽光パネルの性能を落とす要因であるホコリやその他の汚れに晒されるリスクを、最小限に抑えることができる。
今回のコンセプト実証実験においては、“パリレン”と呼ばれる柔軟性のあるポリマーが基材とコーティングに使われ、DBPと呼ばれる有機材料が、最初の光吸収層に使われた。
“パリレン”は人体埋め込みデバイスやプリント基板の保護などに、すでに商業的に幅広く使われている物質だ。
従来の通常の太陽光パネルが、高温の状況下で有害な化学物質を使って製造されるのに対して、この太陽光パネルは、すべての製造工程が室温の真空チャンバーの中で行われ、なんの溶剤も使わない。
基材と太陽光パネルは、蒸着法を使って形成されていく。
■ 画期的なのは製造法
研究チームは、「この素材の選択はほんの一例であり、重要なイノベーションは、この一連の基材製造プロセスの方法だ」という。
別の素材を使って、基材とそれを包みこむ層を同様に作ることができ、そうすればまた違ったタイプの薄いフィルム状の太陽光パネルが作れる。
この柔軟性のあるパリレンのフィルムは、台所で使われるラップの約10分の1の薄さだというが、製造の際はまず最初にガラスの上に堆積される。