泡の上で発電だと!? 驚異の「超軽量薄型太陽光パネル」がIoTの未来を変えるか (2/2ページ)
それをどうやってきれいにはがすかが、製造上の大きな課題だった。
研究者たちは、その“パリレン/太陽光パネル/パリレン”というスタックを、柔軟性のあるフィルムで作られたフレームを使って持ち上げる手法を開発し、約2マイクロメートルという、超薄型の太陽光パネルを製造することに成功したという。
なお、現時点ではガラスの上で製造する形をとっているが、ガラスの代わりに別のモノを使うことも考えられるという。
たとえば、布や紙の上に直接堆積させることもできるようになるかもしれない。

source:http://news.mit.edu/
今回作られたこの薄型太陽光パネルは、特別高い効率を示すわけではない。しかし、非常に軽量なので、重量あたりの発電量は過去最高である。
これは、宇宙機や研究用の高高度ヘリウム風船などにとっては、非常に重要な要素だ。
なお、ガラスの保護パネルを使う典型的なシリコン系の太陽光パネルが、1kgあたり15ワットほどの発電量であるのに対して、この太陽光パネルはすでに1gあたり6ワットの発電量を達成している。
同重量なら約400倍の効率だ。
もちろんまだまだ実験室内でのコンセプト実証実験の段階で、商業化には時間がかかるという。
しかし、これが実現すれば、電子デバイスの形態は大きく変わる可能性がある。
「実用化には今後も努力を積み重ねる必要があると私たちは思っていますが、決して“奇跡”は必要ではありません」と、研究者のひとりBulović氏はいう。
実用化には、当然経済性や耐久性なども求められるだろうが、この太陽光パネルが実現したら、宇宙機や観測機のような極限のジャンルだけでなく、身近なウェアラブル端末、あるいは微少なセンサー類の進化に大きな影響を与えるだろう。
これもまたIoT化を大きく進化させそうな研究開発だ。
【参考・画像】
※ MIT News