橋下徹のテレビ復帰に暗雲?”過激キャラ”消えてタレント価値激減 (2/2ページ)

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 もちろん、橋下が完全に魅力を失っているというわけではないだろう。だが、東国原の指摘通り、復帰はしたものの、バラエティに本腰を入れていないのではないかと疑わざるを得ない面もある。

 例えば同日に同じくテレビ朝日で放送されたバラエティ、『クイズプレゼンバラエティーQさま!! 3時間スペシャル』での“信長問題”だ。著名人が選ぶ偉大な指導者30人というテーマの中で織田信長を取り上げ、「政治的な主張を通そうとすると基本的には殺し合いになる。(橋下自身は)人を殺してはいないが、選挙で政治生命を奪われた方は恨みつらみがあるだろう。しかしそういうことをしないと改革は進まない」と政治家時代の自分の改革姿勢と信長をなぞらえて紹介した。

 これに対し、巷では「自分と信長のイメージを合わせている」「史実では信長は改革的なことをあまりしていないという説が最近主流となりつつあるのに認識がおかしい」という主旨の意見が噴出し、一部で話題となってしまったのだ。重箱の隅をつつくような話ではあるが、東国原の言う通り、こうしたツッコミが入ることに対する徹底的な準備やリサーチが足りていなかった点はあるのではないか。

 ことテレビの外では、自身のメールマガジンで、アメリカの大統領選について、「ドナルド・トランプが大統領になるのも悪くはない」と意見を表明したり、Twitter上で男子バドミントンのトップ選手たちが闇カジノに出入りして処分を受けた件について「賭博は絶対悪ではない。『闇』が絶対悪。『闇』の責任は法制化しない国会議員にある」と述べたりするなど、ある種過激とも言える発言を続けている橋下。

 彼のこうした一面こそ、視聴者が望むものではないかと思うのだが……。果たして、橋下はこれからも今回のように期待を裏切るのか、あるいは本腰を入れて過激で徹底した一面を出していくのか。今後に注目したい。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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