最低3つはスポーツ経験を!子どもの運動能力を開花させるヒント (2/3ページ)
競技によって異なる身体の使い方をするため、いつもやっている競技ではあまり使わない筋肉などを使うことで、身体の使い方を見直すことができるのです。
これはケガをしにくい身体をつくったり、子どもが向いているスポーツを見つけたりすることにも役立ちます。
森本さんは、アメリカのスポーツ選手が世界で活躍できるのは、子どものころからこうした多種多様なスポーツ経験があることも大きな要因だろうとしています。
日本でも、子どものころから複数のスポーツに取り組む例が増えているとか。
昨年、1年生ながら甲子園を沸かせた早稲田実業の清宮幸太郎選手はお父さんが社会人ラグビーの監督であることは有名ですが、このお父さんが「将来の運動能力が開花するのは12歳くらいまでの経験にかかっている。だからさまざまなスポーツを経験させるのがまずは大事」と、幼いころから水泳、ラグビー、野球、テニスなどを経験。
ラグビー日本代表の五郎丸歩選手は、中学時代サッカー部とラグビー部の両方で活躍していたといいます。
早い時期に「これ」と決めてしまわずに、少なくとも3つのスポーツを経験させることが子どもの未知の可能性を引き出すことにつながるのです。
■成長段階に合わせた運動経験をさせるべし!
子どもの成長に合わせて、身体の使い方を工夫することも大切。本書では、20歳までの臓器別発達パターンが紹介されています。それによると、身体の発達はおおまかに3つに分けることができるのだそうです。
(1)第一段階:【小学生前半まで】神経系の発育が顕著な時期
脳や脊髄、視覚器などの神経系は5歳ごろまでに80%、6歳では90%までに成長し、12歳ごろに100%に達するといいます。
神経系は器用さやリズム感を担う場所であるため、幼児期から小学生の前半ごろまでは基本的な運動動作の習得が大切です。この時期は、身体の動きを楽しく体験することが望まれます。
(2)第二段階:【中学生ごろ】呼吸器や循環器系の発育が顕著な時期
この時期は、持久力をつけるのにふさわしい時期。