数世紀前から存在していた、自分はガラスでできていると信じ込み、割れてしまうことを極端に恐れる精神障害「ガラス妄想」 (2/6ページ)

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出典: karapaia

 患者は、自分はガラスになったと信じている以外は一見正常で、日常生活もちゃんと機能している。人が近寄りすぎて、壊れやすい手足が粉々になる危険を心配しているだけだ。

 しかし、1830年代には、この妄想の記録は消えてしまう。それは、社会や文化が劇的に変化した影響もあるだろう。この特殊な妄想の症状が表立って現れることはなかった。

近代におけるガラス妄想

 しかし、オランダ、ライデンのエンデギースト精神病院の理事である精神科医アンディ・ラメイジンは、現代のケースも公表している。患者らのカルテを調べていくうちに、この謎めいた妄想の意味を突き止めるチャンスとなった。これはまぎれもないガラス妄想のケースだった。

 ラメイジンは1830年以降の患者の記録を調べあげた。エジンバラの精神病院の歴史文書にある1883年の講義では、300人の女性患者の症状をとりあげている。そのうちのひとりは自分の足がガラスでできていると信じていたという。

 1880年代の別の例は、セルバンテスの『ガラスの学士』の脚注に出てくる。パリの精神病院で当時あったケースについてふれているが、それ以上の詳細はわからない。

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