差別する意識が子どもに育つからダメ!過敏すぎる親の「防犯NG行動」って? (2/2ページ)
引き取りに来た親は、今後わが子が不審者扱いされないために、その知的遅れのある息子に対して「ボールが転がってきても拾って渡してあげてはダメなのよ」とおかしなしつけをしなくてはならなくなりました。
子どもの母親はボールを受け取るだけでよかったのではないでしょうか? こういった防犯は過敏過ぎる反応だと筆者は思います。
■「異質なものを排除する」教育が子どもに与える影響
現在は障がいも含め誰もが違うことを前提としたインクルーシブ教育、多様性を尊重するダイバーシティの考えが社会にも浸透し始めています。
そんな中、不審者、不審者ではないというくくりは子どもの安全を守るため必要なこともあります。でも、世の中は発達障害の人、性同一性障害の人、色の黒い人、白い人、大きな火傷の跡があるなど見た目が少し違う人、様々な人によって構成されています。
実際、どんな人とでも分け隔てなく付き合いすることは難しいことかもしれませんが、最初から“異質なものを排除する”という姿勢を親が見せることは子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。
そんな親の態度を見て、小学生になったころから親そっくりになり「勉強が出来ない子を馬鹿にする」「見た目が変わっている子を苛める」そんな人を差別する意識が子どもに育ってしまう危険があります。
いかがでしたか。
知らない人に親しげに話しかけたり、誘われたら付いて行くような子はもちろん危険ですので、しっかりとしつけをしておくことが大切です。ですが、あまりに過敏になり過ぎて「知らない人は皆、悪人だと思え」の教育はしたくないものです。
何が起こってもおかしくない現代社会に生きる上で難しいことはありますが、バランス感覚を欠くことのないようにうまく子どもに教育していきたいものです。
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※ YUJI / PIXTA
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』