戦場で求められる弾とは?軽量化に力を入れて取り組む米陸軍 (1/3ページ)

Photo Credit: U.S. Army photo by Visual Information Specialist Davide Dalla Massara
陸軍が小口径弾を購入する会社といえば、膨大な量の弾を生産できる大企業を思い浮かべるだろう。実際に、アメリカ軍に提供される7.62mm弾は毎年6,000万発強も製造されている。
軍隊というものは、最新鋭で最先端技術を用いた兵器の開発には、優先的に資金や人材を投入するものであるが、小口径弾という、戦闘において最も基本的なものの性能向上については、あまり重要視されてこなかった。これはアメリカ軍も例外ではなかった。実際に、性能向上弾(Enhanced Performance Round ・・・EPR)の開発計画があったものの、その開発努力は非常に限定的なものであった。その証拠に、陸軍は小口径弾の能力向上の必要性を能力開発文書(capability development documents・・・CDDs)に記載しておらず、具体的な要求(つまり、現場からの要望など)がなければ、予算すらつかないことを意味している。
しかしながら近年、テロとの戦いにおいて、必要なものは、最新鋭のミサイルや戦闘機の開発ではなく、一般の兵士が使用する小口径弾の性能向上であることが、陸軍で認識されつつあり、2015年初頭の統合能力開発システム(Joint Capabilities Integration and Development System)を通して、EPRの研究・開発が承認された。

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目下、アメリカ軍が最優先で取り組んでいる課題は、兵士の戦闘装備の軽量化である。