フレンチ薬膳ノススメ 坂井美穂 #4 フレンチと薬膳が融合した訳 (1/2ページ)
「父はフランス料理のシェフでした。家にはたくさん料理の専門書があって、私は小さい頃からその本を眺めるのが大好きだったんです。暇さえあれば、料理の写真を見ていました。病気になった父のために料理を作ったときには、きれいに盛りつけると父も喜んで食が進んだものです」「父はフランス料理のシェフでした。家にはたくさん料理の専門書があって、私は小さい頃からその本を眺めるのが大好きだったんです。暇さえあれば、料理の写真を見ていました。病気になった父のために料理を作ったときには、きれいに盛りつけると父も喜んで食が進んだものです」
薬膳を実践しようとしても、食材が手に入りにくく、日常では実践することが難しい。このままでは、薬膳はふだんの食生活から遠い存在になってしまう。そこで役立ったのが、野菜ソムリエとして身につけた野菜の効能に関する知識だ。薬膳の食材でなくても、スーパーに並んでいる食材や調味料にも効能はある。その点に気づいてから、自分流のアレンジを始めた。
「フレンチ薬膳」のベースになっているのは、幼いときに見覚えたフランス料理の盛りつけと、パリの生活で身につけたフランスの家庭料理だ。彼女の料理は見た目が美しく、そのうえ健康や美容にも役立つ。
「薬膳では、人間も自然界の一部という考え方をします。たとえば春先は、冬の間の老廃物が出てくるので、アレルギーや肌荒れが出やすくなります。そういうときには解毒作用のあるものをとり、辛味で皮膚表面にきた邪気を発散させるといいんです。こうした情報を知っていれば、毎日食べるものが変わってくるはずです。料理教室では、薬膳の一般的な知識をお話ししたうえで、実際に調理をして、みんなでいただきます」
CHER VOUS SAKAIの料理教室には、老若男女が集まって仲良く調理をするそうだ。麻布十番という一等地に店を構えてからの物語は、このあとで。
国際薬膳調理師、フレンチ薬膳プロデューサー。2006年より拠点を日本からパリに移し、モデルとしてパリコレクションなどのショーを中心に活動。現在はフレンチ薬膳プロデューサーとして、身体の内から溢れる美しさや健康を追求した様々なサービスを提案。