ポイントは「必要」とされていると感じること! リア充は「居場所」探しから始まるってほんと?

期待と不安が同居しがちな「新生活」。ガンバって入った学校なのに、充実感はいまひとつ……なんとなくモヤモヤしているなんてひとも少なくないでしょう。充実した毎日を送るには、何から始めればいいでしょうか? 人間には外的な要因に左右されない「本来感」があり、自分らしさや自尊心につながるだいじな要素ですが、いつも「自分らしさ」を保ち続けるのは至難の業。なにかにつまづくとネガティブに働くこともあります。対して、
自分が必要とされている「自己有用感」を感じると精力的に活動できるというデータもあり、リア充を目指すなら心理的な「居場所」探しから始めるのが良さそうです。
■「自分らしく」は意外とタイヘン
「本来感」は自分自身で感じる「本当の自分」を意味し、時間や空間といった外部の要因に左右されない要素を指します。個性だけでなく自尊心にもつながるので非常にだいじなものですが、本来感を維持するためには、いつも安定した気持ちで自分を保つ必要があり、多感な年ごろには少々荷が重い話。大学生およそ250人を調査したところ、
・いつも自分らしくいられる
・ありのままの自分でいられる
などは高得点で、自信あふれる回答が多かったのですが、同時に「できなそう」と否定的な回答も多数。なかでも「自分を見失わない」については、YesもNoも高得点で、環境に左右されないと断言しながらも、不安に感じているひとが多いことがわかりました。
この不安はきわめて適切で、本来感がマイナスに働くこともあります。本来の自分を表現できないことが、ストレスになる場合があるからです。本来感が達成感や充実につながっているうちはハナですが、
・自分らしくいられない = 周りのひととうまくいかない
・人間関係にストレスを感じる = 連帯感が生まれない
と、悪い流れに一変してしまいます。とくに、普段から周囲になじめないひとは顕著で、行動も思考もネガティブになってしまうパターンが少なくありません。
自分らしさ、自尊心がベースになると精力的に行動できるのと同時に、逆向きに働いたときもネガティブさも強大と、自分を貫く生き方は諸刃(もろは)の剣でもあるのです。
■居場所があれば自己有用感もアップ
本来感の逆ともいえるものもあります。「誰か」に必要とされていると感じる「自己有用感」です。
自己有用感は子どものときにもある感覚で、
・だれかの役に立ちたい
・必要とされている満足感
から始まり、やがて「つながり」を感じるようになると、ほかのひとにも好意的に接するようになります。これも同じ調査では、
・私がいないとみんなが困る
・自分は役に立っている
といったYesの回答が多くみられました。
本来感と自己有用感の決定的な違いは、
・本来感 … 達成感、連帯感、自立感につながる
・自己実用感 … 達成感、自立感につながる
自己実用感は連帯感から生まれるようなものですからすでに「クリア」、また最終的に「ネガティブ」結びつくことが少ないので、本来感のような逆効果を心配する必要がありません。つまり自己実用感は、充実した日々を送るための必須アイテムなのです。
バイトで「来てくれて助かる! 」はよく聞く話ですが、そう言われて悪い気がするはずもなく、自然とガンバれるはず。自分らしさを保つのもだいじですが、仲間と接することで積極的な毎日が過ごせるなら、それに越したことはありません。サークルでもバイトでも構いませんので、自分が必要とされている「居場所」探しから始めると良さそうです。
■まとめ
・人間は、自分らしさを意味する「本来感」を持っている
・自信や自尊心のもととなる重要な要素だが、うまくいかないときの反動も大きい
・自分は必要とされていると感じる「自己実用感」は、他人にも優しくできる
・リア充目指すなら「心理的な居場所」探しが第一歩
(関口 寿/ガリレオワークス)
※数値は昭和女子大学の研究論文等より参照