美しき唄者 上間綾乃 #4 内側から強い人に (1/2ページ)
メジャーデビューのきっかけは、たまたまネットにアップされた彼女のライブ映像が、レコード会社のプロデューサーの目に止まったことだった。
「でも、最初はメジャーデビューしたいとは思っていなかったんです。インディーズでも、お客さんが喜んでくれて、それでご飯が食べられればいいと思っていました。そのプロデューサーがライブに来てくれても、名刺だけもらって、気のない返事をしたりして(笑)でも、何度もプロデューサーと話をするうちに、一緒にチームを組めば、一人でも多くの方に歌を届けられるかもしれないと 想い、メジャーデビューする事になりました」
デビューまで5年かかっている。根はかなり頑固、なのかもしれない。
「私のおばあちゃん、強いんです、内に秘めているものが。まだ私が子供だったときに〝戦争の頃、大変だった?〟って聞いたことがあるんですけど、おばあちゃんは戦争の話を、一切しなかった。『あんたたち若い人は、そんなこと考えなくていい。前だけ向いて生きなさい』って、そのときの目の奥の強さを、鮮明に覚えています。それまで笑っていたのにガラッと表情が変わって、すごく強い目をしていた。そういう強さを見ていて、私もこういうふうに、内側から強い人になりたいと思ったんです。私なんかまだまだ、ですけど(笑)」
沖縄県生まれ。7歳から唄三線を習い始め、19歳で琉球國民謡協会の教師免許を取得。沖縄民謡で培った声をベースに、深い表現力と圧倒的なステージで、全国各地でライブを中心に活動。2012年アルバム『唄者』でメジャーデビューを果たした。翌13年シングル『ソランジュ』を発売、7月FUJI ROCK FESTIVAL`13に初出場、9月セカンドアルバム『ニライカナイ』をリリース。14年サードアルバム『はじめての海』を発表。