地域活性の新たな形 「くまモン」プロデューサーと“弱小”航空会社とのコラボ (1/2ページ)

新刊JP

『天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!』(集英社刊)
『天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!』(集英社刊)

一時、「ゆるキャラ」がブームとなったが、今ではすっかり飽和状態の感もある。それだけ地域活性化というものは一筋縄には行かないという証なのかもしれない。
しかしその一方で、「旅客機」を地域活性のためのツールとして使い、一定の効果をおさめている例もある。熊本に拠点を置く天草エアラインだ。

実はこのケース、「くまモン」のプロデュースを手がけたことでも有名な小山薫堂氏が関わっているという。その内幕とはどのようなものだったのか。また、このことが同社の業績へどのように結び付いていったのか。

『天草エアラインの奇跡。赤字企業を5年連続の黒字にさせた変革力!』(集英社刊)の著者、鳥海高太朗さんに話を聞いた。

―本書では、小山薫堂氏、パラダイス山元氏という、二人の外部サポーターについてのエピソードも紹介されています。同社がこれほど効果的に外部の力を活用できた要因は何だと思いますか。

鳥海:前天草市長の安田さんの影響が大きいと思います。奥島さんはまず、同社を変革していくなかで、広い視野をもった人のアドバイスは不可欠だと考えた。そこで、くまモンを手がけた天草出身の小山薫堂さんに協力を求めた。これがスタートです。

そして小山さんのアドバイスを忠実に実行した奥島前社長が形にしてきたことで、人が人を呼ぶことになりました。天草エアラインの親子イルカの塗装になる際のデザインコンテストの審査員として天草を初めて訪れたパラダイス山元さんも天草に魅了されて、サンタクロースのイベントを実現するなど、輪がどんどん大きくなったと思います。

―鳥海さんの目から見て、V字回復前後で同社が最も変化した点はどのようなところだと思いますか。

鳥海:社員の皆さんが明るくなり、自分の会社に誇りを持ち始めたことが一番の変化でしょう。以前は、「お荷物」と言われることも少なくなかった。でも、メディアで取りあげられるようになり、多くのお客様が親子イルカの機体の前で記念撮影するなど、目に見えて成果が出るようになっていった。

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