イラクでダーイッシュ (IS) の猛攻を受けて米海軍特殊部隊 SEAL 隊員 1 名が死亡 (2/3ページ)
当時の状況について米国防総省の報道官を務めるスティーブ・ウォーレン (Steve Warren) 陸軍大佐はレポートの中で、「弾丸がそこら中を飛び交っていた」と表現していることからも、激しい攻撃だったことが窺える。そして、キーティング隊員はそんな激しく飛び交う銃弾の中で被弾。ウォーレン大佐は「スナイパーによるものか、または AK-47 を使う戦闘員によるものかまでは定かでは無い」としている。
なお、戦闘記録ではキーティング隊員は、午前 9:33 (大西洋標準時) 頃に被弾し、10:19 にヘリコプターでアルビール (Erbil) 近くの米軍の医療施設へ緊急搬送されたが、その後間も無くして死亡が確認されている。アルビールは、イラク北部の都市であり、クルディスタン地域の首都 (クルド人自治区の主都)。
ウォーレン大佐はまた、「クルド人管理下にある地域と、ダーイッシュの支配が及んでいる地域との明確な線引きをおこなうことは極めて困難である。そこには何か実際にラインが引かれている訳でも、またフェンスが敷かれているわけでもない」とし、今回のような襲撃を未然に防ぐ事の難しさを語っている。
そして戦闘が始まって間も無く、現場上空は米軍の無人機や B-52 爆撃機、F-15、F-16 戦闘機、A-10 対地攻撃機で埋め尽くされたことを明かしている。これら現場上空に急行した航空戦力によって、ダーイッシュの襲撃に加わった全 20 輌の武装車輌と、2 輌のトラック爆弾、1 輌のブルドーザー、3 基の迫撃砲システムが破壊されている。併せて 58 名のダーイッシュ戦闘員を殺害したことが明かされている。
なお、一方の米軍側の損耗は、キーティング隊員のみとなる。