熊本地震、自衛隊の「心優しき大奮闘」 (2/3ページ)

日刊大衆

不安に駆られる住民には、消防、警察、そして何より自衛官の存在が拠り所になっているという。

「命の危険を伴う倒壊現場の捜索や、炊き出し、給水、物資の空輸など警察や消防の任務には限界があります。被災地では常に“最後の砦”となるのが自衛隊なのです。被災地では、自衛隊の車両や自衛官を見かけると会釈をする方が多いですし、自衛隊名物の“即席浴場”では、子どもと遊んであげる自衛官の姿もありました。目をつぶり、自衛隊の車両に手を合わせていたご年配の女性も、いらっしゃいましたね」(全国紙記者)

 現地で活動する陸上自衛官(30代男性)が言う。「我々は当たり前のことをしているだけです。ご自宅や親しい人を失くされた被災者の方には、なんと言ってよいのか……。避難所や車で生活をされている方には、早く笑顔を取り戻してほしいです。自分にも3歳の子がいますので、泣いてぐずっている子どもを見ると、そばにいって抱きしめてあげたくなりますね……」

 被災住民を思いやる、こうした自衛官の態度は随所に確認できる。「野外炊具という機材を用いて、被災者には湯気の立ったご飯やみそ汁を提供していますが、自分たちはそれを食べず、持参した菓子類や缶詰などを食べている自衛官もいます。泥で真っ黒な顔に、破れた手袋をはめ、トラックの荷台から物資を降ろす陸自隊員もいました。彼はいったい、どれだけ休んでいないのか……」(前出の記者)

 また、ガレキをかき分けて不明者の捜索に当たる際にも、細やかな配慮がみられるという。「自分の足元にご遺体があるかもしれないという配慮から、皆、ガレキの上を歩くときは慎重に動いています」(自衛隊関係者)

 東日本大震災のときは、こんなこともあった。「救援物資を輸送艦からLCACというホバークラフトで砂浜に揚陸するんですが、海自は、発災直後はこれを使うことを控えていたんです。津波で亡くなった方のご遺体が砂に埋まっていて、それを傷つけてしまうかもしれないという配慮でした」(竹内氏) ご遺体であっても、これをなるべく綺麗なまま遺族の手に戻す。これが自衛隊の流儀なのだ。こうした心優しき“日の丸軍”には、海外からも驚きの声が上がっている。

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