びっくり雑学! 江戸時代はウンチも「売り物」だったって本当? (1/2ページ)

意思に関わらずもよおすのが「大小便」。水洗トイレが普及したいまでは不要なものとしか扱われませんが、江戸時代ではだいじな「商品」だったのはご存じでしょうか?
江戸のトイレは「くみ取り式」が主流で、溜まった糞尿(ふんにょう)は肥料に変身、農家がお金を払って買い取るシステムでした。売る側の長屋や武家屋敷にとっても貴重な収入源だったためウンチの価格も高騰… これじゃやっていかれないと農家も反発、幕府まで巻き込んだ大紛争に発展しました。小説家・滝沢馬琴(たきざわ ばきん)も「想像より安い! 」とブチ切れ、値上げさせたなんて話があるほど重要な話題だったのです。
■ウンチの値上げ禁止令
現在のトイレは下水に流れる方式が普及しましたが、それ以前は糞尿をタンクに溜めておく「くみ取り」式が主流でした。タンクがいっぱいになるまえに、業者さんに頼んで汚物を処理してもらう必要がありますが、お金を払って捨てるのは近年の話。江戸時代ではだいじな「売り物」だったのです。
貯まった糞尿は下肥(しもごえ)と呼ばれ、農家にとっては貴重な肥料、糞尿を買い取る「下掃除(しもそうじ)人」という職業が存在しました。タンクがあふれずに済むうえにお金までもらえるので、売る側にとっても非常に有り難いシステムが存在したのです。ところが江戸後期になると、買い取り価格が合わず紛争に発展、幕府が御触書(おふれがき)を出すほどのモメゴトが起きたのです。
ことの始まりはウンチの値上がりで、約50年間で3倍にも高騰したため下掃除人が反発、幕府に値下げを指示して欲しいと願い出ました。売り手にとって大きな収入源だったこと、これに目をつけて買い占めるウンチ「問屋」が登場したことにより、急速に値上がりしていったのです。