どんなに給料が安くても手加減をしてはダメ!これはなぜなのか? (2/2ページ)

Suzie(スージー)

ランニングをしてもトレーニングをしても、誰かがお金をくれるわけではありません。だから、「トレーニングをしながら給料を少しもらえている」と考えたほうがいいということです。

「俺はこんなにがんばっているのに、あいつはたいして仕事をしていない。でも、あいつのほうが給料を多くもらっている。おもしろくない」

そう感じるようなことは、誰にでもあるかもしれません。しかし、そんなふうに考える必要はまったくないと著者。

なぜなら、人生において最後に勝つのは、どれだけ「やったか」だから。どれだけ「もらったか」ではないということです。

■前例がない世界に刺さることが大切!

だからこそ、給料に不満を抱きながら手加減をするのではなく、できるだけのことをすべき。

また、不景気で仕事が減ったとか、暇になったと嘆いてみたところで状況が好転するわけでもありません。

むしろ大切なのは、世界を取り囲んでいる不景気を打破するためには、いかにして暇を生かし、前例や規則のない分野に挑戦していくかということ。

ビジネスの現場匂いては、新しいアイデアなどが「前例がないから」という理由で却下されてしまうことは少なくありません。

けれども、前例がない、規則がない世界に刺さっていくことが、もしかしたらこの不況を打破するための大切な考え方になっていくかもしれない。

「そのために、不景気が暇をつくってくれていると考えればいい」という著者の意見は、とてもユニークです。しかし、そこに本質が見え隠れしているのもまた事実ではないでしょうか。

さらにいえば、そんな思いが著者の仕事に対するポテンシャルになっているということがはっきりとわかります。

語り口は、きわめてソフト。しかし、その裏側には煮えたぎるような情熱があることがわかります。それが、本書の強い説得力につながっているのです。

また、ここで紹介したことがら以外にも、学びとなるトピックスが随所に盛り込まれているため、得るものは大きいはずです。

(文/作家、書評家・印南敦史)

【参考】

※植松努(2016)『NASAより宇宙に近い町工場』ディスカヴァー・トゥエンティワン

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