かわいらしい姿とは裏腹に……うさぎの「ごちそう」は自分のフンって本当? (2/2ページ)
代表例はウサギで、固いコロコロのウンチのイメージが定着していますが、ときどき「ぶどう」のような柔らかい盲腸便(もうちょうべん)をし、こともあろうか、おしりから出たものをそのまま「いただきます」… なんて趣味! と思うかもしれませんが、盲腸便はタンパク質やビタミンBが多く含まれた「ごちそう」。腸内細菌によって作り出されただいじな栄養源なのです。
■ママのウンチが「離乳食」
コアラの赤ちゃんもウンチが大好き。かわいい顔をしながら、ママのウンチを食べて育つ動物なのです。
コアラの主食がユーカリなのはご存じの通りですが、ユーカリには有毒なタンニンが含まれているため、これを分解する酵素・タンナーゼが必要です。ところがコアラは自力でタンナーゼを作れないため、腸内細菌に作ってもらいながら暮らしています。生まれたばかりの赤ちゃんコアラの腸にはこの細菌がいないので、離乳期を迎えるころになるとパップと呼ばれるママのウンチを「いただきます」して補給… こうしてユーカリを食べても大丈夫なからだになってゆくのです。
健康なひとの腸内細菌を移植して病気を治す方法も研究されているほどですから、腸内細菌が健康を左右する重要な存在であることは確かです。とはいえ、かわいいウサちゃんがウンチをリサイクルしていることや、赤ちゃんコアラの離乳食がウンチと聞いたらちびっ子はさぞかしショックを受けるでしょうから、おとなになるまでは秘密にしておきましょう。
■まとめ
・ヒトの便の70~80%は水分、消化しきれなかった食べ物は7~8%しかない
・大便は腸内細菌の宝庫。1kgには約1,000兆個が含まれている
・ウサギはときどき盲腸便をし、これを食べて栄養補給している
・コアラの赤ちゃんの離乳食は、パップと呼ばれる母コアラのウンチ
(関口 寿/ガリレオワークス)