天才テリー伊藤対談「蓮池透」(1)挑戦的にした書名に拒否反応も… (2/2ページ)
しかも最近では、この話題がマスコミに取り上げられる機会も減っています。30代前半ぐらいの人たちは、ほとんどこの問題を知らないんです。
テリー こんな大きな問題が風化しかけている、と。
蓮池 それと、弟がまだ帰ってきていない人のことを背負ったまま、不自由に生きている様を見ているのが本当につらいんです。
テリー というと?
蓮池 弟も拉致に関する本を出しているんですけど、実に内容が控えめなんです。これは、本の内容が北朝鮮に伝わって、「日本に帰したヤツがこんなことを言ってやがる。もう二度と帰してやるものか」という展開になることを心配しているからなんです。弟が本当の意味で自由になるためには、この問題にきっちり決着をつけないとダメだ、とあらためて思ったんです。
テリー 関心度が下がっているということは、一からこの問題を考え直すチャンスにもなるかもね。
蓮池 そうなんです。だからこそ、日本側の対応に間違ったことはなかったのかも含めて、この機会に洗いざらい書いてみようと思ったんですね。
テリー なるほど。
蓮池 せっかく問題提起をしたいのに、「拉致問題を考えよう」っていうタイトルだと皆さんの耳目は集まらないということで、あえて書名は挑戦的なものにしたんです。
テリー これはインパクトありますよ。反応はどうですか?
蓮池 このタイトルにしたために、ほとんどマスコミには相手にしてもらえないですね(苦笑)。テレビでは「表紙は映せません」と言われましたし、新聞でも「タイトルはなかなか書けないね」と。表紙を見ただけで拒否反応を示す方もいらっしゃいますし、この判断がよかったのか悪かったのか、今はまだわからないです。
テリー 拉致問題の始まりや、現在抱えている問題がハッキリわかる、いい本だとわかりますけどね。
蓮池 ありがとうございます。国会では「日本のこころを大切にする党」の中山(恭子、参議院議員)さんに工作員呼ばわりされたりしましたけど、私は別に誰か特定の人を貶めるために書いたわけではないんです。それは、きちんと読んでもらえれば、理解していただけると思うんですが。