スコットランドがワールドセブンズシリーズ劇的初V! 総合優勝はフィジー

ラグビーリパブリック

ワールドセブンズシリーズで歴史的初優勝を遂げたスコットランド(Photo: Getty Images)

 「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2015-2016」の最終ラウンド、ロンドン大会が5月21、22日にトゥイッケナムでおこなわれ、初めてカップ決勝に進んだスコットランドが南アフリカに27-26で逆転勝ちし、初優勝を遂げた。

 準々決勝でホストのイングランドを17-0で下したスコットランドが今大会の主役となった。準決勝ではロンドンセブンズ連覇を狙ったアメリカを24-17で倒し、初のカップファイナルへ。南アフリカとの頂上対決では、セブンズでは珍しくドライビングモールで得点するなど奮闘。11点を追う展開となったが、残り時間25秒を切ったところでトライを挙げ、コンバージョン成功で4点差にすると、リスタートのキックオフボールも確保してラストプレーで劇的な逆転トライを奪い、歓喜の瞬間を迎えた。

 今夏のオリンピックに挑む7人制イギリス代表のトレーニングスコッド(25人)は、出場権を獲得したイングランドのプレーヤーが多数を占め、ウェールズとスコットランドの選手はそれぞれ5人しか入っていないが、今回、スコットランドは力があることを証明。“ドリームチーム”の選考がますます注目される。

 リオデジャネイロオリンピックへの準備も兼ねた今季のワールドシリーズは、全10ラウンドのうち、6か国(フィジー、南アフリカ、ニュージーランド、ケニア、サモア、スコットランド)がカップを手にするエキサイティングなシーズンとなったが、3大会の優勝を含めてコンスタントに上位の成績を収めたフィジーが、2季連続で総合チャンピオンに輝いた。

 また、2006年にデビューして以来、約10年間にわたって第一線で活躍しているケニアのコリンズ・インジェラは、通算トライ数を「235」に伸ばし、歴代最多トライ記録を更新している。

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2015-2016シーズンの総合チャンピオンはフィジー(Photo: Getty Images)

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歴代最多トライスコアラーとなったケニアのコリンズ・インジェラ(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)

<HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2015-2016 総合順位>

1.フィジー(181ポイント)

2.南アフリカ(171)

3.ニュージーランド(158)

4.オーストラリア(134)

5.アルゼンチン(119)

6.アメリカ(117)

7.ケニア(98)

8.イングランド(92)

9.サモア(89)

10.スコットランド(87)

11.フランス(85)

12.ウェールズ(54)

13.カナダ(40)

14.ロシア(28)

15.日本(21)

15.ポルトガル(21)

17.ブラジル(3)

18.ジンバブエ(1)

18.韓国(1)

<2016 ロンドンセブンズ>

▽カップ準々決勝(1~8位)

・南アフリカ 21-19 アルゼンチン

・フィジー 40-7 フランス

・アメリカ 42-14 ニュージーランド

・スコットランド 17-0 イングランド

▽カップ準決勝

・南アフリカ 26-21 フィジー

・スコットランド 24-17 アメリカ

▼カップ決勝(優勝決定戦)

・スコットランド 27-26 南アフリカ

▼3・4位決定戦

・アメリカ 26-19 フィジー

▽プレート準決勝(5~8位)

・アルゼンチン 31-5 フランス

・ニュージーランド 35-10 イングランド

▼プレート決勝(5・6位決定戦)

・ニュージーランド 29-14 アルゼンチン

▽ボウル準々決勝(9~16位)

・カナダ 19-7 ブラジル

・ウェールズ 21-19 ケニア

・サモア 22-17 ロシア

・豪州 17-12 ポルトガル

▽ボウル準決勝

・ウェールズ 21-17 カナダ

・オーストラリア 22-21 サモア

▼ボウル決勝(9・10位決定戦)

・ウェールズ 24-19 オーストラリア

▽シールド準決勝(13~16位)

・ケニア 38-5 ブラジル

・ロシア 26-7 ポルトガル

▼シールド決勝(13・14位決定戦)

・ケニア 31-7 ロシア

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