伝説のGメン・小林潔氏が清原和博に激烈メッセージ(1)立ち直っていくためには… (1/2ページ)

アサ芸プラス

伝説のGメン・小林潔氏が清原和博に激烈メッセージ(1)立ち直っていくためには…

 裁判が終了しても、清原被告には更生の試練が待っている。「伝説のGメン」と呼ばれる元取締官の小林潔氏が、数々の薬物事件を手がけた経験から、「番長再起」に向けた覚悟と障壁について、緊急手記を寄せた。

 清原君、君は初公判の日をどのような気持ちで迎えたのだろうか。

 傍聴券を求めて集まった大勢の市民はきっと、君の身を案じているに違いない。私は今回の裁判は「懲役1年半、執行猶予3年」の判決が出ることを予想している。しかしそれは、執行猶予の期間だけ「我慢」すればいいというものではない。君が覚悟しなければならないのは、これから一生、壮絶な自分との闘いが始まるということだ。

 以前、私が出演した情報番組で覚醒剤事犯の再犯率に話が進み、50代以上は79%であることが話題になった。私は「清原はこれから再起を果たそうかというのに、マイナスの話題ばかり提供すべきではない」とキャスターを戒めた。重度の糖尿病患者でもある君が重圧に負けて、再びクスリに手を出してしまう姿が目に浮かんだのだ。

 私は現役時代、違法薬物に手を染めた芸能人を十数人逮捕した。そのうちの1人が、大麻を隠し持っていた大物歌手A。Aは歌謡界の数々の賞を手にしたが、逮捕当時は往年の華やかさは感じられず、落ち目になったという挫折感は否めなかった。おまけに整形の失敗くらいで大麻に手を出し、さらに1年前からは覚醒剤もやっていた。動機はストレスだった。

 最初は強気に突っぱねていたAだが、取調べが進むと犯行を認め、裁判でも裁判官から、「君は歌をやめてはいけない」と諭された。あれから30年以上が経つが、Aにはその手の話は一切出ていない。

 清原君、君はK-1に出られるくらいの肉体改造をしたそうだが、人間は肉体ではない。Aはヤワな風貌をしているが、その信念は堅いのだ。

 その後、Aからは時折、電話をもらった。

「小林さん、お元気ですか? 今、ハワイにいるんですよ」

 近況報告をするAの声を聞くたびに、これは大丈夫だとの思いを強くした。

 清原君、判決をもらった君は近く、謝罪会見に臨まなければならないかもしれない。報道陣からはさまざまな質問を突きつけられ、立ち往生するに違いない。

「伝説のGメン・小林潔氏が清原和博に激烈メッセージ(1)立ち直っていくためには…」のページです。デイリーニュースオンラインは、小林潔週刊アサヒ芸能 2016年 5/26号手記清原和博スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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