安倍とプーチン「北方領土の密約」日露の利害一致で急展開!? (2/4ページ)

日刊大衆

翌年の会談でもいまひとつ進展はなく、領土問題に関しては完全に手詰まりの印象でした」(同)

 今回の会談が3時間超だったことを考えると、当時との差は歴然。いったい、安倍首相はソチで、どのような話をしたのだろうか。「今回の会談では、日本がロシア側にかなり具体的な経済協力を提示したんです。医療技術やインフラの提供、石油・ガスなどのエネルギー開発、港湾・空港の整備など8項目にわたる大盤振る舞いと言える内容で、事実上、経済制裁をなし崩しにするような提案でした」(前出の外信部記者)

 これで、両首脳の蜜月関係は復活。6月に日本で次官級協議、そして9月にはウラジオストクで再び首脳会談が開かれる運びとなったのだ。安倍首相からプレゼントとして双眼鏡を受け取ったプーチン氏は「ウラジオストクでは、これ(双眼鏡)でシンゾーを発見しよう」と、上機嫌だったという。「歳入の半分を原油・ガス部門が占めるロシアは今、世界的に燃料価格が暴落したことで、財政難に喘いでいます。そこで日本の開発援助や投資を呼び込み、経済をテコ入れしたいという思惑に、首相の提案がマッチしたのでしょう」(国際問題評論家の小関哲哉氏)

 それにしても、従来よりもずいぶん思い切った、しかも具体的な提案をするものだ。そこには、安倍首相側の事情も見え隠れする。「円高に歯止めがかからず14年10月の為替水準に戻ってしまい、これによって、大手企業の決算は下方修正。当然、株価も下落し、国民から“アベノミクスは失敗だった”との声が上がり始めています」(前同)

 これでは、7月に予定されている参院選を思うように戦えない。「安倍首相が北方領土問題の事務レベル協議を6月に開始することにこだわったのは、7月の参院選前に、北方領土問題でさらに一歩前進したという印象を国民に与える狙いがあったからだと思われます」(政治評論家の浅川博忠氏)

 選挙対策としての外交成果が欲しい安倍首相と、懐事情が苦しいプーチン大統領。利害が一致する両者が“ひと芝居”打ち、問題の大きな進展をアピールする狙いがあった。経済協力は、その芝居の“ギャラ”ということなのだろう。「安倍首相の第一の目的は、やはり自らの手で改憲を実現すること。

「安倍とプーチン「北方領土の密約」日露の利害一致で急展開!?」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る