きっかけは子供の頃の思い出...イスで商店街を駆ける「いす-1GP」理事長に話を聞いてみた (1/2ページ)
今、全国的に盛り上がりを見せているとあるレースがある。使うマシンは事務いすのみ、サーキットは商店街の道という「いす-1GP」だ。2010年に京都から始まったこの大会は、今や全国各地で開催されており、2016年5月21日に岡山県倉敷市での大会で通算24回目となる。家具を移動手段にしたこのユニークなレースについて取材を行った。
2時間耐久の過酷な「いす」レース画像は「いす-1GP」公式サイトから
2010年に第1回が開催された「いす-1GP」は、その後徐々に回数を増やし、2015年度には12回開催されるほど人気が高まっている。レース形式は2時間の耐久戦で、使用できるのは改造されていない市販の事務いすのみだ。レース前にはスタッフによる車両のチェックが入る。決められたコースをより多く周回できたチームの勝利となり、トップ争いをするチームは100周以上走り続けるという。想像以上に過酷なレースだ。
取材に応じてくれた事務椅子レース理事長の田原さんは、同時に「キララ商店街」(京都府京田辺市)の理事長でもある。
いすレースの始まりについて、
「キララ商店街の活性化を考えた時に、身近にあるもので何か面白いことが出来ないか、というのをまず考えました。話し合う中で、普段仕事中に座っている事務いすはどうだろう、という意見が出ました。小学生の頃、先生のいすで遊んだりした思い出もあったので、ちょっと試してみることにしたんです。夜な夜な何人かで集まって実際に走ってみると、疲れはするけどそれ以上に楽しく、爽快感がありました。そうしてできたのがこの事務いすレースです」と語った。
確かに、キャスター付きの椅子で走り回るのは、少なくない数の人が経験したことがあるだろう。子供の頃には叱られことを、大人になってから思い切り出来るということで、広い世代の共感を呼んだのかもしれない。
「その内、他の地域の商店街からもレースを開催したいという連絡をもらうようになりました。開催地には私自身が出向いて、運営のノウハウと理念を伝えています。