【不朽の名作】格闘ゲーム原作作品としてはかなりレベルの高い「ストリートファイターII MOVIE」 (3/3ページ)
この辺のゲームとは本来関係ない世界観の構築は、80年代後半から、90年代に流行ったOVA(オリジナルビデオアニメ)の功績も大きいかもしれない。原作ゲームのイメージを崩さない、適度なSF要素が、劇中に盛り込まれている。
これでサガットの扱いがもっと良ければ完璧だった気がする。冒頭でリュウとの因縁を演出しておきながら、最終決戦にはベガにシャドルーでの別任務を命令され参加せずという残念な状態だ。せめて、ラストのリュウが荒野を歩くシーンで、サガットを待たせるべきだったではないだろうか? シャドルーが崩壊した後にただのファイターとしてリュウと再び対決するという構図の方がいいと思うのだが、あのラストシーンをやるよりは。
ストリートファイターIIシリーズの映画化というと、同時期にジャン・クロード・バンダム主演で公開された、『ストリートファイター』ハリウッド映画版が存在する。こちらの作品は原作の面倒な設定を一切無視して、ストーリーを新たに構築したような形となっており、ネタ方面ではかなり楽しめるが、ストIIの映画であるということを考えると残念な出来だ。ストIIという人気シリーズに正面から向き合って作った作品を観たいのであれば、『ストリートファイターII MOVIE』の方をオススメしたい。
(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)