【永田町炎上】なぜ東京都民や横浜市民はタチの悪い知事ばかり選ぶのか (2/2ページ)
■誰よりも倫理観に乏しく、遵法意識が低い舛添知事
民間出身の首長の特徴は、ひたすら私益私欲を追求する事に明け暮れてきた者が多いから、「公」の概念がすこぶる希薄で、公私の区別ができず、官僚とは反対に倫理観に乏しく遵法意識が低いことにある。あるいは「官僚だって問題を起こしたり、悪いことをする奴がいるではないか?」という意見もあろう。だが、名門企業の東芝や三菱自動車の例からも解かるように不祥事を引き起こす確率は民間のほうが圧倒的に高い。だから強制ワイセツ罪で起訴された横山ノック元大阪府知事や「政治とカネ」の問題で辞任に追い込まれた猪瀬直樹前東京都知事のような不埒な輩が現れる。
そんなタチの良くない大都会の首長の代表が舛添要一東京都知事であろう。舛添は海外視察での公金の無駄遣いや公用車使用の公私混同、政治資金の私的流用などで毎日のように槍玉に挙げられているが、具体的なことは週刊誌や新聞報道で周知のことだから、改めては書かないし、政治資金の私的流用など永田町では当たり前。ほとんどの議員がやっているが、舛添の「無節操ぶり」は桁外れだ。
■林文子横浜市長よ、お前もか?
そんななか、林文子横浜市長にもヘアメイク代を公費で賄っていたという問題が吹き出した。日本の女性政治家の特徴は、恐ろしくカネに細かく、かつ公私の区別ができないことだ。これは学歴や知能とは関係がないようで、本来は国会議員の「職務手当」であるはずの「文書通信交通滞在費」でおよそ似合いもしない奇抜な原色の腹ブランド物の洋服を買ったり、せっせと貯蓄に回し、通帳を眺めてニンマリほくそ笑むといった具合だ。なかには舛添ほどは露骨ではないが、山東昭子や谷亮子、三原じゅん子らのように政治資金をヘアメイク代やゴルフクラブ代、将棋セットレンタル代、舞台チケット代にしてしまう者もいる。彼女たちはともかく自分の器量で稼いだ政治献金だが、林の場合は市民の税金が原資の公金なのだから、たとえ少額とはいえなおさら悪質だ。そもそも市の広報番組などに出演するとはいえプロのスタイリストを付けて髪のセットをするなど時間とカネのムダだし、そんなものは私費で払うべきだ。いずれにせよ都会の有権者はもっと人を観る目を養う必要がありそうだ。
- 文・朝倉秀雄(あさくらひでお)
- ※ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中。