原因不明の病に侵され動くことも食べることもできなくなってしまった犬。安楽死直前のその時、奇跡が起きた(アメリカ) (2/5ページ)
そしてついに夫妻はその辛い決断を下した。オリーを安楽死させるため、オレゴン州ポートランドにある「ドーヴ・ルイス」緊急動物病院に予約を入れた。

出典: karapaia
オリーの安楽死を担当することとなったのは、獣医のアダム・ストーンさんとインターン生のニーナ・ゴールデンさんだった。安楽死当日、オリーを安らかに眠らせるための準備をしながら、ニーナさんはリラックスさせるためオリーの耳の後ろを掻き始めた。
その何気ない仕草がオリーの人生を救うこととなる。
ニーナさんはオリーの耳の後ろに小さなこぶみたいなものを感じ、オリーの耳の後ろを確認してみたところ、そこにオリーの血を吸っているダニを発見したのだ。
ダニがいると聞いたアダム獣医師は、獣医学校で学んだ「ダニまひ症」を思い出した。「ダニまひ症」とは、ダニが犬の体から吸血する際に分泌する唾液に神経毒が含まれていて、潜伏期間を経て犬の神経に異常をもたらすという症状だ。唾液腺から強力な神経毒を出すダニの多くは、アメリカとオーストラリアに集中している。しかし「ダニまひ症」はめったに見られない症状で、アダム獣医師が調べたところ病院内で実際にダニまひ症を診たことのある獣医師は一人しかいなかったという。