笑点はリニューアル大成功?日テレが克服した“フジテレビ病”というジンクス

デイリーニュースオンライン

写真は番組公式HPより
写真は番組公式HPより

『笑点』(日本テレビ系)の新メンバーとして5月29日、林家三平(45)の加入が発表された。この日は新司会者・春風亭昇太(56)の初司会放送回でもあり、話題が話題を呼び視聴率は28.1%を記録。歴代最高視聴率を塗り替えた。

 テレビ業界において、ご長寿番組は安定した視聴率を見込めるキラーコンテンツだ。そのため、日本テレビにとって50周年迎える『笑点』のリニューアルは大きな賭けだった。日本テレビ関係者は話す。

「笑点は通常、視聴率16%前後で、20%を超えることもあります。リニューアルに失敗すれば、その数字を失う可能性もある。前任の桂歌丸(79)さんは『笑点』スタートから50年間ずっと出演していましたが、新司会者の昇太さんは、2006年にメンバーとして加入。歌丸師匠との差がありすぎて、大丈夫か? と局内では不安の声もあがっていました。それが、28%という結果をだした。リニューアルは成功といえますね」

 ご長寿番組のリニューアルと言えば、フジテレビのジンクスが思い起こされる。今年3月もって『笑っていいとも』『ごきげんよう』『昼ドラ枠』を終了させた。その結果、長年のファンからは反感を買い、後番組の『バイキング』『グッディ!』は低視聴率を続けている。日テレと明暗分けたものは、なんだったのか。

■林家たい平のサプライズ演出に技アリ

 日本テレビはフジテレビと同じ轍を踏まないよう、新司会者&新メンバー放送回に向けて、局全体で『笑点』を盛り上げてきた。5月29日放送まで『笑点ウィーク』と称してさまざまな情報番組やバラエティ、ドラマに笑点メンバーが出演し、リニューアルを告知。さらに放送回では『24時間テレビ』のチャリティーランナーに、笑点メンバー・林家たい平(51)というサプライズも用意した。

「日テレはいい意味で焦っています。数々の仕掛けもフジテレビの凋落をみてきたから。一丸となって世代交代を進めようという賭けは、とてもいいスタートと言えるでしょう。ただし、不安材料もあります。昇太さんの司会はおおむね好評とはいえ、長年の視聴者は前任の歌丸師匠、前々任の5代目三遊亭圓楽師匠と比べると、キレも毒もなく、先輩の回答に気を使って笑点のおもしろさが半減してしまったという人もいる。『24時間テレビ』のチャリティーランナーになれば、日テレのあらゆるメディアで取り上げることができ、『笑点』の宣伝もできる。なんとしても『笑点』を売り出したいという、日テレの焦りが感じられますね」(前出・関係者)

 長寿番組は視聴率が見込める半面、マンネリを招けば一転してお荷物番組になる。新しい『笑点』は、歴代の師匠たちが築いてきた歴史に泥を塗らずにすむだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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