友だちや先輩から頼られる!? 信頼関係をがっちり固める会話テク「チューニング&リーディング」って?

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大学生活では高校時代と比べてさまざまな個性や年代の人との交流がありますよね。出会う人たちと少しでもよりよい信頼関係を築いていくことができれば、より高度なことにチャレンジするチャンスが得られたり、本当に悩んでいるときに力になってもらうことができるようになったりします。それを実現するのに役立つのが、心理学のテクニックである「チューニング」と「リーディング」です。今回は、これらの組み合わせ技をご紹介しましょう。

■チューニングで信頼関係を作り、リーディングでよりよい解決策へと導く

チューニングとは、相手の気持ちやテンションに同調することで「私はあなたの味方ですよ」と思ってもらい、信頼してもらう技術です。たとえばアルバイトなどでのクレーム対応において、怒っているお客さんの話をしっかり聞き、客さんに落ち度がある場合でもいったん受け止めてあげることで相手に落ち着いてもらいます。相手が話を聞いてくれる状態になったところで真摯に謝罪し、説明や対応をして信頼関係を築きます。また、悲しいことがあった友人の話を、悲しい表情で聞くこともチューニングの一つということができます。
リーディングとは、チューニングでつちかった信頼関係があった上で、自分の思うような方向に会話や行動を誘導することです。たとえば人間関係で悩んでいる友人に対して、チューニングで十分共感を示した後に、自分が思う解決方法をさり気なく伝えます。この際、課題を客観的に聞くことによって、悩んでいる本人から見えなくなってしまっている解決策を本人が見つけ出す手助けをすることもできます。

■信頼関係が基礎となる

チューニングやリーディングというコミュニケーション手法は、その表面的なやり方だけを覚えてやってもうまくいきにくいものです。これらは、前提として信頼関係が築けていないとうまく作用しないものなのです。相手の気持ちに寄り添ってあげること、初対面でも心を開いてもらえるように、相手に共感しようと努力することによって、信頼関係が少しずつ形成されていきます。
悲しみや怒りといったマイナスの感情をぶつけられたときには、たくさん同調してあげましょう。相手が自分を「味方だ」と思ってくれることで信頼関係が強固になり、そうして初めて解決策を受け取ってもらいやすくなります。
たとえばサークルやゼミの話し合いが白熱してしまったときなど、今この場の怒りをしずめたいという場合、「あなたが怒る気持ちもわかります」と同調した上で、「前回の会議ではここまで意見をぶつけることができなかったし、有意義な会になりましたね」とプラスの感情に誘導してあげます。前提として普段の会話で個別に信頼関係を培っていれば、こうした誘導がうまくいくかもしれません。

■コーチングに応用可能

チューニングなどで築いた信頼関係を基盤として、リーディングで誘導する方法は、「本人が自ら解決策を見つけ出す手助けをする」というコーチングの手法に通じるものがあります。心理学を現実に使うと、自分が前向きになるだけでなく、周囲も良い状態に変えていけるのかもしれませんね。


いかがでしたか? 人間関係は学生生活だけではなく、今後の人生でもみなさんに大きな影響を与える要素となります。チューニング&リーディングをうまく使うことによって、いい人間関係・環境を作っていけるようになればよいですね。

文・ファナティック

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