泉谷しげる「嫌われるってことは、無視されるより格が上なんだから」~怒りの人間力 (2/2ページ)

日刊大衆

やっぱり、嫌われてこそでしょう。嫌われるってことは、無視されるより格が上なんだから。嫌われていたやつが振り向いたときは大きいよ。本当の人気ってそこなんだよ。

 大体、好かれようってほうが嫌だろう。客を失ったらどうしようとか、俺のこと嫌いにならないでね、なんていうやつを好きになるか? 今は、嫌われたらどうしようとか、傷ついたらどうしようっていうやつばっかりじゃん。傷つけよ! そうしなきゃ、強くならないだろう。音楽とか、映画、あれは傷をもった人たちを相手にするもんだから。だって、エンターテインメントって傷でしょう。必ずヒーローは挫折するじゃない(笑)。最後、どうせ復活するくせにこの野郎ってわかってんだけど、そのパターンってみんな大好きじゃん。一回挫折をして、そこからどうやって立ち直るかが、エンターテインメントのテーマでしょ。

 今回、出演した映画『サブイボマスク』もまさにそう。シャッター通り商店街を、ファンキー加藤くん演じる若者が活性化していくんだけど、挫折もしないままだったら、見ているほうもつまらないでしょう。だから、嫌われないように、傷つかないようにって、媚びる必要なんてないんだよ。俺は、自分がやりたくて歌っているんだから、客が一人もいなくなっても歌っていると思うし、これからも欲望を剥き出しで、やっていくよ。

撮影/弦巻 勝


泉谷しげる いずみや・しげる
1948年5月11日生まれ、東京都出身。71年、ファーストアルバム『泉谷しげる登場』でデビュー。翌年の『春夏秋冬』が大ヒットし、一躍脚光を浴びる。78年にドラマ『ハッピーですか?』に出演し、役者デビュー。79年の吉展ちゃん誘拐事件を描いたドラマ『誘拐』での演技が絶賛され、その後も、音楽活動のかたわら、数々の映画、ドラマに出演する。現在は、そのほかにも画家として、個展を開催するなど、マルチな才能を発揮し、第一線で活躍中。

「泉谷しげる「嫌われるってことは、無視されるより格が上なんだから」~怒りの人間力」のページです。デイリーニュースオンラインは、エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る