嵐の主演ドラマが好調で?SMAPに”過去の人”扱いの屈辱
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春期ドラマもいよいよ終盤に差し掛かっているが、今期ドラマにおいて好調な視聴率をキープしているのが、『99.9─刑事専門弁護士─』(TBS系)と『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、そして『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)の3本だ。とくに『99.9』と『世界一難しい恋』は、初回から視聴率2桁をキープし続けている。
この2作でそれぞれ主演をつとめているのが、嵐の松本潤(32)と大野智(35)だ。『99.9』では松本が、優秀で型破りな弁護士役を好演。初の弁護士役の挑戦ということで、ファンからも注目を集めていたようだ。一方の大野は、『世界一難しい恋』で他人に厳しく自分に超甘い、“大人子ども”の主人公をコミカルに演じ好評だ。
松本は、過去に主演をつとめた『失恋ショコラティエ』や『ラッキーセブン』(ともにフジテレビ系)でもわかるように、“正統派主人公”が似合うタイプ。今回もテンポのいいストーリー展開が相まって、キレ者ぶりがサマになっている。大野は、『歌のおにいさん』や『死神くん』(ともにテレビ朝日系)といったコメディタッチの作品で、コミカルな役どころをひょうひょうと演じることができる、“三枚目主人公”タイプだ。
「ジャニーズ強し」とも言い切れる昨今の人気ドラマ事情であるが、完全に世代交代が進んだと見る評論家は多い。
■もはやSMAPは過去の人?
「これまではこういった”視聴率を取りそうなドラマ”は、SMAPのメンバーが主演をつとめる傾向にありました。嵐と同様、5人がそれぞれ役者としてキャラクターがあったので、その特性を生かしたキャスティングで数字を獲得していたのです。まさに今の嵐が“全盛期のSMAP”の位置にいると言えますね」(テレビドラマ評論家)
かつては高視聴率を叩き出していたSMAPのメンバーも、ここ最近では主演を飾るも、苦しい結果を出すことも多い。実際に前クールにおいては、香取慎吾(39)が『家族ノカタチ』(TBS系)、草彅剛(41)が『スペシャリスト』(テレビ朝日系)で主演をつとめたが、草彅の方は2ケタの視聴率をキープできたものの話題性を欠き、香取は“大爆死”となっている。
今期のドラマ視聴率の結果は、ジャニーズ事務所の人気を牽引するスターの世代交代が完了したことを如実に表しているのかもしれない。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。