サブカル対オタクについて:ロマン優光連載59 (4/4ページ)
と学会方面の一部と、宝島30の編集者時代の町山さんとの間で何らかの対立が生まれ、その業界内の個人的な関係性を個人的な感情とビジネス的要因から全体的な問題にすり替えた、そこがサブカル対オタクの線引きの原点であるのは間違いないと信じてますが、どうなんすかね。
「おたく」がマニア界隈の問題がある人を指す蔑称だったように、私の周辺ではかって「サブカル」を「サブカルチャーの周辺をウロウロするミーハーで浅はかで気取ってるいけ好かない人」の意味で蔑称として使っていました。言葉の本来の意味で考えると、「キモイ異常者対ミーハーでいけ好かない気取った奴」になるわけで、そりゃ仲良くなりそうにないですね。ま、そんなことはどうでもよくて、「サブカル」も「オタク」も、時間や界隈によって言葉の意味が激しく変わる言葉、使用している人がどの意味で使ってるかわかりにくいので、実はTwitterで語るのは凄く向いてないテーマなのでは…。そういうわけで、そろそろ誰かちゃんとした人がサブカルとオタクの対立の歴史に関する正史を編纂してほしいものです。
<隔週金曜連載>
写真:ふぁんろーど1982年1月号(ラポート)
【ロマン優光:プロフィール】
ろまんゆうこう…ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。現在は、里咲りさに夢中とのこと。
おすすめ書籍:「日本人の99.9%はバカ」/ロマン優光(コア新書)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13104590/
おすすめCD:『蠅の王、ソドムの市、その他全て』/PUNKUBOI(Less Than TV)
http://books.rakuten.co.jp/rb/13292302/
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