​苦手な先輩や友だちにも使える?! ライバルを「あえてほめる」ことで味方につけるテクニック

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大学生のみなさんはライバルがいますか? サークル活動でもプライベートでも、ライバルがいると「やってやるか!」と奮起したり、やり方の参考になりますよね。でも、せっかくならライバルをもっと味方につけて、自分がもっとうまく立ち回れるようにしたくありませんか? そこで今回は、「認知的不協和」という理論を紹介します。誰もがいつもやっていることですが、それをあえて利用してみましょう。

■認知的不協和とは、もやもや感のこと

認知的不協和とは、自分の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態のことで、そのときの心理状態のことを言います。たとえば、ニコチンは体によくないと知っている喫煙者。喫煙という行動と、ニコチンは肺がんになりやすくなるという知識が矛盾しながら自分の中に存在しているため、もやもやを感じるわけです。

この認知的不協和があると、人間は自分で矛盾を解消しようとなんらかの行動を起こします。喫煙であれば、「喫煙者でも長生きの人はいる」とか「交通事故で死亡する人の方が高い」などという新しい知識を得るのです。そうすると、喫煙と肺がん誘発という矛盾が解消されるわけです。

■ライバルに勘違いしてもらおう

認知的不協和をあなたのライバルに応用してみましょう。たとえば、自他共に認めるライバルがなにか手柄を勝ち取ったとき、ほめてあげましょう。ライバルは、「こいつ、ライバルのくせにほめてくるなんて、どうかしてるんじゃないか」という矛盾を抱えます。ライバルは自分に協力しないはずという認識と、実際にほめてくれたという現実に矛盾を感じます。

そうすると、ライバルの心の中ではその矛盾を解消しようと、「実はこいつはいいヤツなのかもしれない」という思い込みが生まれます。これが認知的不協和の解消です。こうした行動を何回か繰り返すと、「いいヤツだ」という思い込みがライバルの心の中に定着して、こちらに協力的な態度に変わってくるでしょう。相手の勘違いを意図的に作り出すことができるのです。

■自己正当化が激しい人には注意を

ライバルを手中に収めるのには認知的不協和は有効ですが、後輩が自分のミスを正当化するのにも使えてしまいます。バイトの後輩の連絡ミスで、売り上げに影響がでたとき「先輩に他の頼まれごとをされたから、忘れてもやむを得なかった」なんていう自己正当化が起こるかもしれません。こうした自己正当化が激しいと社会人になったときに大切な責任感が育ちにくくなります。そんな後輩を見つけたら、しっかりと指導してあげましょう。

映画や漫画の中ではライバルはいい存在ですが、実際はライバルは憎き存在そのものという人もいるかもしれません。でも、あえてほめてあげることで、勝手に味方になってくれる可能性も秘めているの。大学生のみなさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文・ファナティック

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