社員教育に年間3000万円も費やす大人気企業の斬新な採用基準 (1/3ページ)
『社長! すべての利益を社員教育に使いなさい』(大西雅之著、あさ出版)は、日本最大規模のインドア型テニススクールである「ノアインドアステージ」(以下ノア)の代表取締役による著書。
同社はいまも右肩上がりで成長を続けているそうなのですが、注目すべきは、社員教育に関するユニークな考え方です。
というのも、「社員教育にはできるだけ時間や人を投資する」ということが基本的なスタンスだというのです。
事実、同社は2015年に、年間3,000万円を社員教育に費やしているのだといいます。
ただし、最初からそういった考えを持っていたわけではなく、それ以前はむしろ正反対の方向性を目指していたのだとか。
端的にいえば、かつては成果主義にとらわれすぎていて、従業員の仕事を「成績」だけで評価し、「社員の幸せ」=「給料」と割り切っていたというのです。
しかしその結果、幹部社員6人が示し合わせて退社するという事態に。
■働きがいのある会社ランキング7位に!
いうまでもなく、これは企業にとって大事件以外のなにものでもありません。そこで、ここから考え方を方向転換。
社内外の研修に多大な投資を行って、積極的に人材育成をするようになったというわけです。
その結果、「従業員の離職率は7%、「働きがいのある会社ランキング」(GPTWジャパン)では、中小企業部門で7位(2013年度)にランクインしたというのですから驚き。トップの考え方次第で、部下はいくらでも可能性を伸ばせるということを立証してみせたといえるでしょう。
■「よい人材はなかなか集まらない」事実
手が回らない、採用をしても育てる自信がないなどの理由で、新卒採用に二の足を踏んでいる中小企業は少なくないはず。また著者によればテニススクールの業界でも、新卒の定期採用をしている会社は限られているそうです。
そんななか、ノアが新卒採用をスタートしたのは2011年のこと。