「飾り窓」からヘルパーまで、オランダのロボット事情 (3/3ページ)

現在、実用化に向け注目度が高いロボットのひとつに、アルツハイマー病患者とその家族のためのミニ・ロボット「Tiny Robot」がある。これは、アルツハイマー病患者専用のロボットで、患者のための日課1日のプランを穏やかな声によって知らせてくれるものだ。これは、たとえば朝食後にテレビを見てから投薬する、そして読書をする…といった1日の予定を、患者たちが忘れてしまわないよう、心配りをしてくれるロボットだ。「そんなこと、家族や介護士がすればいいじゃないか」という声もあるかもしれない。
しかし、患者と同居する人たちにとっては、それこそ24時間中、ずっと目が離せないとなれば、ついついスケジュールの一環を忘れてしまうこともあるだろう。そんなとき、このロボットが部屋の片隅で患者に対し穏やかに話しかけてくれれば、介護する者たちにとっても手間が省け、他の用事が行える余裕が持てるだろう。このロボットは将来的に、患者の心の動きをも読み取る性能も搭載される見込みで、患者の家族の負担を少なくする効果に期待がかけられているという。
現在、人びとはロボットというと「人の形をした機械」、「非人間的」、「モノ」といった感覚しか持ち合わせていないかもしれない。しかし将来、ロボットによって精神的に満たされるようになる時代が来た場合、人びとはきっと彼らに対し同胞のような感覚を覚えるようになるに違いない。果たしてそのとき、どのようなロボットが存在しているのだろうか? 興味は尽きない。
【参考】
※ Wibnetによる「ロボット・デート」関連記事
※ アルツハイマー患者用ロボット関連サイト及びビデオ
※ Tinybots on Vimeo