豆腐作りの排水をエネルギーに転換 インドネシア、インフラ弱者を救う取り組み (1/2ページ)

FUTURUS

豆腐作りの排水をエネルギーに転換 インドネシア、インフラ弱者を救う取り組み

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インドネシアは、水と緑に極めて恵まれた国である。だが、最近ではそれが「過去の光景」になりつつある。

現地の自然保護活動家が異口同音に言うのは、「インドネシア人は自分たちが恵まれていることに気づいていない」ということだ。

たとえば、スマトラの雄大な熱帯雨林は世界に誇るべきものである。世界中の学術機関から研究者が押し寄せ、動物の生態調査などを行っている。しかしその熱帯雨林が、アブラヤシのプランテーションを作るために燃やされている。または木々を切り倒し、薪として使ってしまう。

「循環可能の技術」というものを、この国の農業従事者は知らない。


■ 汚染水をそのまま投棄

そんな中、ジャワ島カリサリ村でこのような試みが行われている。

豆腐を作る際に出る排水で、バイオガス燃料を作ろうというものだ。

インドネシアでも、大豆の加工食品が盛んに生産されている。その中でも豆腐は、生産過程で多くの水を必要とするものだ。だが酢酸が加えられた水は、その後の処理もなく単に川へ投棄されていた。

我が国日本は徳川家康の江戸開府以来、上水の供給と排水の処理に力を注いできた。だがそのような国は、国際的にはむしろ少数派である。ヨーロッパでもほんの100年前までは「汚れた水はそのまま川に流す」というものだった。

だが、もはやそのような前世代的態度は改めるべきだと、インドネシア国内でも声が上がっている。


■ すでに実用化されている

カリサリ村の豆腐業者が出す排水にバクテリア処理を施すだけで、ガスが発生する。字面で書けば、ただそれだけだ。

このバイオガスは、すでにカリサリ村の100世帯に供給されている。将来的には村全体の電力を、バイオガス由来のものに置き換える予定だという。

また、排水を出さないようになると水路の汚染も解決し、結果的に農業用水の清浄化にもつながる。現に農作物の収穫量は、バイオガス生産が始まってから増えているという。

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